「このまま会社にしがみついて、40代・50代を迎えていいのだろうか——」
多くのサラリーマンが一度は感じるこの不安。私がそれを強烈に意識したのは、社会人3年目の春のことでした。
あれから15年以上が経ち、今ではようやく「会社を辞めてもいい」と思えるレベルの資産を築くことができました。決して華やかな成功ストーリーではありませんが、ゆっくりでも確実に積み上げられる不動産投資の可能性を、同じような境遇の方に伝えたくてこのブログを始めました。
まず今回は、私が不動産投資を始めたきっかけをお話しします。
【目次】
社会人3年目の春、突然の危機
2005年に大学院を卒業し、電子機器メーカーに就職。社会人としてのスタートを切った私を待っていたのは、3年目の春に訪れた想定外の出来事でした。
配属された部署が、部署ごと廃止になる——。
当時の私はまだ若手で、社内異動の仕組みを使えば次の部署を見つけることは難しくありませんでした。実際、最終的には8月に次の配属先が決まりました。
ただ、問題はそこではありませんでした。その騒動の中で目にした、40代の先輩社員たちの姿です。
長年会社に尽くしてきたはずの先輩たちが、うろたえ、行き場を失っていた。そしてその姿が、10〜20年後の自分に重なって見えました。「いずれは自分もああなってしまうかもしれない」——その不安は、じわじわと心に広がっていきました。
次の配属が決まるまでの4か月間、私は社内でいわば「宙ぶらりん」の状態でした。この時間が、私に「会社以外の収入源を持たなければ」と真剣に考えさせるきっかけになりました。
株・FXで学んだ「痛い授業料」
副業・投資に目を向けた私がまず試みたのは、大学時代からやっていた株式投資とFXでした。
結論から言うと、どちらもうまくいきませんでした。特にFXでは300万円を失い、「もうやめよう」と心に誓ったほどです。(最近また小さく再開しており、今度は少しずつ増やせています笑)
株やFXは、相場の動きを読む知識と経験、そして何より「メンタル」が必要です。本業を持ちながら片手間でやると、どうしても感情的な判断が入り込んでしまう。今だからそう言えますが、当時は痛い授業料を払ってその現実を知りました。
「自分に合った投資のやり方が、きっと他にあるはずだ」——そう考えながら調べ続けていくうちに、不動産投資というジャンルにたどり着きました。
不動産投資との出会い
不動産投資が自分の選択肢に入ってきた背景には、二つの「記憶」がありました。
一つは、大学時代に読んだ本。もう一つは、幼い頃から見ていた父の姿です。
父は田舎で山を所有しており、そのふもとにある小屋を貸したり、土地を人に貸して賃料を受け取っていました。子どもながらに「土地や建物を貸すと収入が入ってくるんだ」という感覚が、どこか頭の片隅に残っていたのかもしれません。
そして2009年12月、転機となるテレビ番組を見ました。不動産投資家の藤山勇司さんがドキュメンタリーに出演しており、不動産投資によってどれほどの収入を得られるか——その現実を目の当たりにしたのです。
「不動産ってこんなに収入が入ってくるのか」という驚きが、私の背中を強く押しました。その日から、不動産投資の勉強を本格的にスタートしました。
背中を押してくれた2冊の本
勉強を始めるにあたって、まず手に取ったのが本でした。その中でも特に影響を受けた2冊を紹介します。
『金持ち父さん 貧乏父さん』ロバート・キヨサキ

大学時代に読んで以来、ずっと頭の片隅に残っていた一冊。「労働所得ではなく、資産から収入を得る」というキャッシュフローの考え方は、サラリーマンとして働く自分の価値観を根底から揺さぶりました。
不動産投資に直接的なノウハウが書かれているわけではありませんが、「なぜ不動産投資をするのか」という思想的な土台を作ってくれる本です。投資を始める前に、一度は読んでおくべき名著だと思います。
藤山勇司さんの著書

テレビで見た藤山さんの姿に刺激を受け、著書も手に取りました。実際に大きな資産を築いてきた人の言葉には、リアリティがあります。数字の話、物件の選び方、マインドセット——どれも地に足のついた内容で、「自分にもできるかもしれない」という感覚を持てるようになりました。
2010年4月、最初の物件取得へ
本を読み、不動産業者に連絡を取り、実際に物件を見に行く——その繰り返しの中で、少しずつ「不動産投資の感覚」が身についていきました。
そして2010年4月、最初の物件を取得することができました。勉強を始めてから約半年。FXで失敗した経験もあって慎重になっていましたが、それだけに納得のいく一歩を踏み出せたと感じています。
その物件の詳細や、取得するまでの具体的なプロセスについては、今後のブログで少しずつ書いていこうと思います。
同じように悩んでいるあなたへ
「会社を辞めたいわけじゃないけど、このままでいいのかと不安だ」「FIRE したいけど、自分には無理かな」——そんな風に感じているサラリーマンは、きっと多いと思います。
私自身、本に書いてあるような短期間での劇的なFIREは実現していません。でも、ゆっくりゆっくりやっても、時間をかけて積み上げれば大きな資産をつくれる——それが不動産投資の本質だと感じています。
会社に依存しなくていい状態をつくること。それは、仕事を辞めることが目的なのではなく、「辞める選択肢を持てること」が目的です。その選択肢を持つだけで、毎日の気持ちはずいぶん楽になります。
このブログでは、私のリアルな体験をもとに、不動産投資の具体的な話を少しずつ書いていきます。同じように悩んでいる方の参考に、少しでもなれれば嬉しいです。
次回は、最初に購入した物件の詳細についてお話しします。
今回紹介した本
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。リンク経由でご購入いただいた場合、筆者に一部報酬が入ります。紹介しているのはすべて筆者が実際に読んで役立ったと感じたものです。


コメント