親の投資信託・続報|地方銀行で意外な説明があり、父のお金を私が運用することになった

家族

前回の記事で、親が地方銀行で買っていた高コスト・毎月分配型の投資信託について書きました。元本払戻金の仕組み、信託報酬の差、そして「最安の商品を選ぶことがその人にとって正解とは限らない」という話でした。

あれから数日後、父から連絡がありました。

父が銀行に行って、予想外の展開になった

前回の記事を書いたあと、父に投資信託の仕組みとコストの話を説明しました。

高い信託報酬・元本払戻金の仕組みを伝えた上で、「地方銀行で買えるS&P500連動のインデックスファンドに切り替えた方が、同じ市場の恩恵をより多く手元に残せる可能性がある」という話をしていました。

ネット証券の方が手数料は安いことはわかっていましたが、父の年齢や生活環境を考えると、今から新しい口座を開設して操作を覚えてもらうことより、今まで通りの地方銀行で慣れた窓口を使う方がいいと思っていた。だから地方銀行でのS&P500への切り替えを提案していました。

そうしたところ、父が自分で銀行に行ってくれました。

その結果、銀行の窓口で以下の3点を説明されたそうです。

銀行員から言われた3つのこと

①新規購入には上司との面談が必要

高齢者が新しい投資商品を購入する際には、上司が同席して「詐欺や誤認購入ではないか」を確認する対応があるとのことでした。

これは高齢者保護の観点から行われているものです。銀行によって対応は異なりますが、金融庁の方針に沿った顧客保護の取り組みの一つと理解しています。意外と真面目にやってるんだな、と思いました。

②「今は円高方向なので、海外インデックスで大丈夫ですか」

S&P500連動の商品を検討していることを伝えたら、「今は円高に進んでいる局面なので、米国株インデックスを購入することで為替の影響を受けますがよろしいですか」という確認があったそうです。

これも正直な説明だと思いました。実際に今は円高方向への動きがあり、米ドル建て資産を円で購入・評価する場合、円高は評価額にとってマイナスに働く方向です。

③「このインデックスならネット証券の方が安く買えますが、それでも当行でよいですか」

これは正直、想定していませんでした。

銀行の窓口から「うちより他の方が安い」という話が出てくるとは思っていなかった。もしかしたら、銀行員自身もネット証券を使っているのかもしれません。

これら3点を父に説明してくれた銀行員の対応は、少なくとも私が思っていたよりずっと誠実でした。

父の決断「お金を渡すから、お前の口座で運用してくれ」

銀行でのやり取りを聞いた後、父と電話で話しました。

「ネット証券が安いのはわかった。でも自分では使いこなせない。お金を渡すから、お前の口座で運用してほしい」

そう言われました。

最初の想定(地方銀行でインデックスに切り替え)とは違う展開になりましたが、父が自分で銀行に行って、説明を聞いて、自分で判断した結果です。その意思決定を尊重したいと思います。

ただし、贈与には注意が必要

「親からお金をもらって自分の口座で運用する」という話は、税務上は贈与になります。

贈与税の基本的な仕組みを整理しておきます。

区分概要
暦年贈与の基礎控除受贈者1人につき年間110万円まで非課税(2026年現在)
110万円超の場合超過分に対して贈与税が発生。申告・納税が必要
贈与契約書贈与の事実を証明するために作成することが望ましい
名義預金との区別贈与として認められない場合、相続財産に含まれる可能性がある

「贈与を疑われないように書類をしっかり作る」というのが、私が今やろうとしていることです。金額・日付・贈与者と受贈者の署名を明記した贈与契約書を作成し、記録を残しておきます。

税務上の処理については専門家(税理士等)への相談をお勧めします。私自身も確認しながら進める予定です。

円高局面でS&P500を買うのが正解か、迷っている

自分のお金なら、何も考えずにS&P500連動のETF(例:SPY)を買います。長期で持ち続けることを前提にすれば、為替の短期的な動きより市場の長期成長を取りに行く、というのが私の基本スタンスです。

私の投資スタンスについてはこちらの記事でも書いています。

ただ、今回は父のお金です。

両親の年齢を考えると、運用期間は長くても10年前後と見ています。10年というのは長期投資として十分な期間ですが、30代・40代の「20〜30年運用できる」という前提とは違います。

今の円高局面でそのままS&P500を買うことが、父の資産にとってベストな判断かどうか、もう少し考えたいと思っています。

候補として頭にあるのは以下のような選択肢です。

選択肢特徴円高リスク
S&P500連動(為替ヘッジなし)低コスト、米国市場に連動受ける
S&P500連動(為替ヘッジあり)為替リスクを抑制、信託報酬やや高め抑制される(コスト増)
全世界株インデックス米国以外も含む分散、低コスト受ける(米国比率高め)
日本株インデックス為替リスクなし、円建てなし
定期預金・債券元本保全重視、リターン低いなし(円ベース)

「必ずS&P500が正解」ではないし、「円高だから日本株」という単純な話でもない。父の資産の全体像・運用期間・リスク許容度を考えながら、もう少し調べてから判断したいと思っています。

この調べた結果は、また記事でお伝えします。

銀行員が正直だったことについて

少し話が戻りますが、今回の銀行窓口での対応は素直に「良かった」と思っています。

「ネット証券の方が安い」と自分たちの不利になることを伝えてくれた。円高リスクを正直に説明してくれた。高齢者確認の手続きをちゃんとやっていた。

前回の記事で書いた通り、地方銀行の窓口には「対面で相談できる安心」という価値があります。コストは高めだが、その安心を求める人には意味のある選択肢だと思っています。今回の対応は、その価値を少し証明してくれたような気がしました。

もちろん、すべての銀行員がこうではないと思います。でも、少なくとも今回の窓口担当の方は誠実でした。

続報をお伝えします

現在の状況をまとめると:

  • 贈与契約書の作成を準備中
  • どの商品で運用するかは、もう少し調べてから決める予定
  • 円高局面でのS&P500購入が父の条件に合うかどうか、検討中

金額や商品が決まったら、また記事で報告します。


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※本記事は筆者の個人的な実体験と見解に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品・金融機関の推奨を意図するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。贈与税等の税務については税理士等の専門家にご相談ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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