ATMを探す旅はもう古い?タイ旅行でQRコード決済が使えるようになってきた話

タイ

タイへ初めて行ったとき、驚いたことがある。

屋台のおじさんが、スマホを差し出してきた。「QRコードで払って」と言っているのが雰囲気でわかった。隣の地元のお客さんは、当たり前のようにスマホをかざして支払いを終え、さっと去っていく。

私は財布から現金を出した。おじさんは慣れた様子でおつりを数えてくれたが、なんとなく申し訳ないような、時代に乗り遅れたような気分になった。

カフェでも、市場でも、マッサージ店でも、地元の人はみんなQRで払っている。でも旅行者の私だけは、現金。「なんで旅行者だけ使えないんだろう。」

そんなもどかしさを感じていた方は、私だけではないと思う。

でも——その状況が、少しずつ変わり始めている。


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【目次】

  1. タイはQRコード決済大国——日本よりずっと進んでいる
  2. 旅行者だけが取り残されていた問題
  3. 変わり始めた!旅行者にも広がるQR決済
  4. 旅行者目線で見るメリット
  5. 注意点——すべてが解決したわけではない
  6. 私が感じたタイの「旅行者への優しさ」
  7. まとめ——タイは毎年、便利になっている

タイはQRコード決済大国——日本よりずっと進んでいる

タイのQRコード決済の普及度は、日本の想像をはるかに超えている。

その中心にあるのが、PromptPay(プロンプトペイ)と呼ばれる、タイ政府が推進するQR決済システムだ。2017年にスタートしたこの仕組みは、銀行口座と電話番号・国民ID番号を紐付けて、スマホで簡単に送金・支払いができる仕組みだ。

おもしろいのは、その浸透のスピードだ。政府・民間・銀行が一体となって普及を進めたこともあり、今ではタイ全土の至るところでPromptPayのQRコードが貼られている。

どんな場所で使われているか、少し並べてみる。

📌 タイでQR決済が使われている場所(例)

  • 路上の屋台・フードコート
  • ナイトマーケット・市場
  • カフェ・レストラン
  • タイ式マッサージ店
  • コンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート等)
  • スーパーマーケット・ドラッグストア
  • タクシー・バイクタクシー(Grab経由も含む)
  • 観光地の入場料・お土産店

日本でも「Paypayが使えます」という貼り紙が増えてきたが、タイはその密度がさらに高い。小さな屋台のおばちゃんが、スマホのPromptPayアプリで支払いを受け付けている光景は、タイではもう日常だ。

クレジットカード普及率が高い欧米とは違う方向で、タイは「スマホ+QR」という形でキャッシュレスが定着した。

旅行者だけが取り残されていた問題

そんなタイで、旅行者が感じてきた「あるある」な不便を、正直に書いてみたい。

到着してまずATMを探す。空港を出て最初にすることがATM探しという旅行者は多い。タイバーツを持っていなければ何もできないから、仕方がない。でも空港のATMはすでに行列だったり、手数料が高かったりする。

両替に悩む。空港の両替所は手数料が高い。街中の両替所のほうがレートがいいと知っていても、どこにあるか、いつ開いているか、行くたびに確認が必要だ。

小銭がたまる。現金払いをしていると、財布の中が小銭でいっぱいになる。タイバーツの硬貨は複数の種類があり、使いきれないまま帰国して引き出しの中に眠っている——なんて経験はないだろうか。

屋台では現金しか使えない、と思っていた。カードが使えないのは仕方ない、屋台だから——そう諦めていた旅行者は多いはずだ。でも地元の人はQRで払っている。旅行者だけが「現金専用」という状況が続いていた。

ここ数年で、タイへ行くたびに思っていた。「QRが使えれば、旅はもっと楽になるのに」と。

変わり始めた!旅行者にも広がるQR決済

そんな状況が、少しずつ変わり始めている。

近年、タイのQR決済エコシステムは旅行者にも開かれる方向で進化を続けている。いくつかの動きを紹介しよう。

① 日本の決済アプリが、タイのQRコードに対応

日本でおなじみのLINE Payをはじめ、一部のモバイル決済アプリがタイのQRコードに対応している(または対応を拡大している)。Rabbit LINE Payとして展開されているタイ版のLINE Pay基盤は、日本のLINE Pay利用者とも連携する形で整備が進んできた。

アジア圏での「クロスボーダーQR決済(国をまたいで使えるQR払い)」の取り組みは、日本・タイ・シンガポール・マレーシアなど複数の国の間で進んでいる。日本人旅行者がタイのQRコードを読んで支払えるサービスは、今後さらに広がっていくと見られている。

② タイの銀行アプリが旅行者向けに開放

タイの主要銀行(カシコン銀行・バンコク銀行・サイアム商業銀行など)は、スマホアプリを通じたQR決済を積極的に展開している。一部の銀行では、パスポートでの本人確認のみで口座開設・アプリ利用ができる「旅行者向け」の仕組みも整備されつつある。

③ 中国圏・アジア系決済アプリの普及も後押し

AlipayやWeChat Payなど、中国系の決済アプリの普及が、タイ全体のQR決済対応店舗を一気に増やした。中国人観光客向けの対応が進んだことで、他国からの旅行者にも使いやすい環境が整ってきた面もある。

⚠️ 最新情報の確認をお忘れなく
利用できるサービス・対応アプリ・手続き方法は変更されることがあります。旅行前に、利用を検討しているアプリや銀行の公式サイトで最新情報を必ずご確認ください。

旅行者目線で見るメリット

QR決済が旅行者にも使えるようになったとき、何が変わるのか。実際に体感してほしいメリットをまとめてみた。

いままでQR決済が使えると
到着後すぐATMへ走るATM探しのストレスが減る
両替所でレートを比較両替の手間・手数料が減る
財布に大量の現金・小銭財布が軽くなる
屋台では現金しか払えない屋台・市場でもスマホで払える
帰国後に小銭が残る使いきれない外貨が減る
現金を盗まれるリスク現金の持ち歩き量が減って安心

何より嬉しいのが「現地の人と同じように払える」という感覚だ。スマホをかざしてピッと払う。それだけで、なんとなく「タイに溶け込んでいる」気分になれる。旅の小さな喜びだけれど、これは実際に体験するとわかる。

注意点——すべてが解決したわけではない

ただ、正直に書いておく必要がある。QR決済が広がりつつあるとはいえ、まだ万能ではない。

⚠️ 旅行者向けQR決済の注意点

  • すべての店舗で使えるわけではない——特に小規模な屋台や地方都市では現金が主流の場合も多い
  • 利用できるアプリが限られている——どのアプリが対応しているかは事前確認が必要
  • 事前設定・本人確認が必要——旅行直前に慌てて設定しようとすると間に合わないことも
  • スマホの充電・通信環境が前提——バッテリー切れや圏外では使えない
  • サービスの変更・終了がある——提供会社の方針変更でサービス内容が変わることも
  • 現金をゼロにするのは危険——緊急時や対応していない店のために、少額の現金は持ち歩くこと

QR決済を活用しながら、現金も少額は持っておく——この「ハイブリッド」が、しばらくの間は最もスマートなタイ旅行のスタイルだと思っている。

私が感じたタイの「旅行者への優しさ」

私はタイへ何度も訪れている。最初の頃は、到着してまず空港のATMへ直行するのが当たり前だった。

いくら引き出すか悩みながら、多めに現金を引き出す。旅行中は「現金がどのくらい残っているか」をこまめに確認しながら行動する。宿に戻るたびに「今日はいくら使ったかな」と小銭を数える——そんな旅だった。

それはそれで、旅らしいと言えば旅らしかった。でも正直なところ、少し不便だった。

最近、タイへ行くたびに感じるのが、「旅行者目線での改善が年々早くなっている」ということだ。QR決済の旅行者対応もその一つだが、それだけではない。英語対応の向上、アプリでの観光スポット購入、Grab(タイ版Uber)の定着、空港から市内へのアクセス改善——旅行者が「不便」と感じていたことへの対応が、着実に進んでいる。

国全体として「もっと旅行者に来てほしい」という姿勢が感じられるし、それが具体的なサービスに表れている。こういう国って、住んでいても快適なんだろうな、とも思う。

タイはそんな国だ。変化が早く、旅行者の声を形にするのが得意な国だと感じている。

まとめ——タイは毎年、便利になっている

この記事で伝えたかったのは、「QR決済が使えるようになりました」という情報だけではない。

タイは、毎年少しずつ旅行者にとって快適な国になっている。キャッシュレスの整備、アプリの普及、英語対応、交通インフラ——どれを見ても、前回訪れたときより「また一歩進んだ」と感じる瞬間がある。

そしてそれは、旅行者だけでなく、長期滞在や移住を考えている人にとっても、嬉しいことだ。

私はタイの魅力は、物価や気候だけではないと思っています。
毎年少しずつ便利になり、旅行者にも優しい国へ進化していること。
そんな変化を見ていると、「またタイへ行きたい」と思います。

これからも、このブログではタイ旅行やタイ移住を考えている人に役立つ情報を、自分の体験も交えながら発信していきます。

⚠️ 最新情報・公式情報の確認をお忘れなく
決済サービスの対応状況・手続き方法・利用条件は予告なく変更されることがあります。旅行前には、各アプリ・銀行・サービスの公式サイトおよび在タイ日本大使館・観光庁などの公的機関の最新情報を必ずご確認ください。
▶ タイ銀行(Bank of Thailand)公式サイト:www.bot.or.th
▶ タイ観光スポーツ省・TAT公式:www.tourismthailand.org

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📌 あわせて読みたい

タイでQR決済を使ったことはありますか?「こんなところで使えた!」という体験があれば、ぜひコメントで教えてください。また、「このアプリが使えた」という最新情報もシェアしてもらえると、読者のみんなの参考になります。

※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。決済サービスの対応内容・利用条件は変更される場合があります。利用前に各サービスの公式情報をご確認ください。本記事は事実情報と筆者の意見・体験を組み合わせて構成されています。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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