固定費を手放したら、会社を辞める自由が生まれた話|家・車なし45歳の資産形成

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45歳になって、ようやく気がついたことがある。

お金は「賢く使う」より「使わない」を選ぶ方が、ずっと難しい。

世の中には「お金の使い方」に関する情報があふれている。ポイントの賢い貯め方、コスパの良い消費、資産を増やす投資法——。でも「使わない」を意識的に選んだ話は、意外と少ない気がする。

私はこの20年間、家を買わなかった。車も持たなかった。ブランドものも自分では買わなかった。

けれど、それは「我慢」ではなかった。

「これは今の自分に本当に必要か?」と問いかけて、手放すことを選んだものたちだ。そして使わなかったお金は、静かに別の場所で働き続けてきた。

今、私は不動産を4棟所有し、株式・投資信託・ゴールドETFにも資産を分散させながら、会社員として働きつつ、退職の準備を進めている。

この記事は、資産形成の方法論を語るものではない。「使わない」という選択が、どうして自由につながるのかを、自分の実体験を通してお伝えしたいと思う。

【目次】

  1. 「使わない」は節約ではなく、選択だった
  2. 家を買わなかった話
  3. 車を持たなかった話
  4. 「固定費」が自由を奪う、という本質
  5. 使わなかったお金はどこへ行ったか
  6. ロレックスと、本当の豊かさの話
  7. 家も車も、否定はしない
  8. まとめ:自由は「余ったお金」で買うのではない

「使わない」は節約ではなく、選択だった

「節約が得意なんですか?」と聞かれることがある。正直に言うと、そうではない。

節約というのは「欲しいけど、我慢する」だと私は思っている。コンビニのコーヒーを毎日100円安いものにする。外食を週に一度減らす。そういう積み重ね。

でも私がやってきたのは、少し違う。

「そもそも欲しいかどうか」を考える前に、「これを持つことで、自分の人生はどう変わるか」を考える習慣だ。

家を買う。それは喜びであり、ライフイベントの一つだ。でも同時に、毎月決まった金額を35年間にわたって支払い続ける義務でもある。車を買う。それは便利で、豊かさの象徴にもなる。でも駐車場代・保険・税金・車検——それらの固定費が毎月の支出に加算され続ける。

どちらも悪いことではない。でも私にとっては、その「義務」が引っかかった。

義務が増えると、人は何かに依存しなければならなくなる。住宅ローンがあれば、会社を辞めるのが怖くなる。車のローンがあれば、給与を下げるわけにはいかなくなる。固定費が増えるほど、「今の仕事を続けること」が前提条件になっていく。

私はその構造が、なんとなく怖かった。

家を買わなかった話

30代の頃、妻の両親と同居することになった。いわゆる「完全同居」だ。

正直に言えば、迷いはあった。気を使う部分も多いし、自分のペースで生きにくい場面もある。同居を勧めているわけではない。それぞれの家族の形があるから。

ただ、私たちの場合は、結果として良い選択だったと思っている。

住居費は光熱費込みで月8万円。家賃を払っているわけではなく、生活費の一部として入れている形だ。東京圏でこの水準で暮らせることは、財務的には大きなアドバンテージになった。

仮に同じ地域で賃貸を借りれば月20万円前後。購入すれば月々の返済に加えて管理費・固定資産税も発生する。20年間の累計差額は数千万円単位になる。

しかしそれよりも大きかったのは、「住宅ローンがないこと」の精神的な自由さだった。

📌 ローンがないと何が変わるか

不動産投資をするとき、自宅の住宅ローンがないことは融資枠の面で大きく有利に働く。金融機関は「この人の返済能力」を見るとき、既存のローン残高を重視する。住宅ローンがゼロなら、その分だけ投資用ローンの枠が広がる。私が不動産を4棟購入できた背景のひとつに、この「ローンなし」という状態があったことは間違いない。

義両親との同居は、単なるコスト削減ではなかった。育児で助けてもらったことも多かったし、家族の絆が深まった面もある。数字では表せない価値もある。

ただ、その選択を可能にしたのは「自宅を持つこと」に対する固執を、早いうちに手放せたからだと思っている。

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住居費の比較シミュレーション(同居・賃貸・購入の20年試算)や小規模宅地等の特例については、こちらの記事で詳しく解説しています。
不動産投資家なのに自宅を買わなかった理由|20年間で手に入れた「本当の自由」

車を持たなかった話

免許を取ったのは19歳のとき。そこから現在の45歳まで、26年間一度も車を所有したことがない。

首都圏に住んでいることもあり、電車でほぼどこにでも行ける。出張は公共交通機関で、週末の買い物は徒歩か自転車で事足りる。たまにまとめ買いが必要な時や、郊外へ行く時は、カーシェアを使う。

車を持つことでかかるコストを試算すると、年間100万円を超えることがわかっている。駐車場代、保険、税金、車検、ガソリン代……それだけの固定費が毎年かかる。

私にとって車は「欲しくない」のではなく、「持つ必要がない」生活を選んだ結果として、持っていない。旅先でドライブしたい時は、現地でレンタカーを借りる。それで十分だ。

📌 カーシェアは「乗りたい時だけ払う」

私が日常的に利用しているのはタイムズカーシェア。15分単位で借りられるので、近場の買い物や送迎など、短時間の用途にもコストを最適化できる。月額固定費がかかる車の所有とは根本的に考え方が違う。

★タイムズカーシェア

年間100万円のコスト差。それが20年続けば、元本だけで2,000万円になる。それを投資に回し続けてきた結果が、現在の資産形成の一部を確かに構成している。

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車なし生活20年のコスト差をS&P500に投資したシミュレーションは、こちらで詳しく計算しています。
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「固定費」が自由を奪う、という本質

家・車・保険・サブスクリプション——現代の生活は、固定費の積み重ねでできている。

一つひとつは小さく見える。でも合計すると、月に何十万円にもなる。そしてその固定費を維持するために、人は働き続けなければならなくなる。

これは「悪いこと」ではない。ただ、構造として認識しておくことが大切だと思っている。

固定費が増えると、「今の収入を守ること」が目的になる。

転職しにくくなる。起業のリスクが取れなくなる。副業を始めるエネルギーが残らなくなる。会社に何かあっても、すぐには動けなくなる。

私がこの20年間で意識してきたのは、「固定費の上限を決める」ことだった。収入が上がっても、生活水準を比例して上げない。その差分を、自動的に投資に回す。

これは禁欲的な生き方ではない。「人生の選択肢を買い続ける」という、別の消費の形だと思っている。

⚠️ 固定費を見直すなら保険も要チェック
固定費の中で見落とされがちなのが生命保険料。必要以上に手厚い保険に入っていないか、一度プロに相談してみると、意外な削減余地が見つかることがある。

使わなかったお金はどこへ行ったか

家賃と住宅ローンの差額。車のない生活で浮いたコスト。その他の固定費を圧縮した結果——それらのお金は、大きく3つの場所へ向かっていった。

①不動産投資
最も大きなリターンをもたらしてくれたのは、不動産への投資だ。フルローンを活用しながら、東京近郊・首都圏を中心に物件を購入してきた。現在は4棟を保有し、毎月安定したキャッシュフローが入ってくる状態になっている。住宅ローンがなかったことで、投資用の融資枠を最大限に使うことができた。

②株式・投資信託
毎月の積立をS&P500連動のインデックスファンドに続けている。大きなトレードをするわけではなく、淡々と積み上げる方法だ。「乗り遅れた」と感じることもある。でも振り返れば、続けたことに意味があったと感じている。

③ゴールドETF
資産の一部をゴールドETFで保有している。インフレへのヘッジとして、また「違う値動きをする資産を持つ」という分散の意味合いで積み上げてきた。派手ではないが、ポートフォリオ全体を安定させる役割を果たしてくれている。

これらの投資を積み上げてきた結果、現在の総資産はおよそ3億円規模になっている。自慢をしたいわけではない。ただ「使わなかったお金」は、確かにどこかで働き続けていた——その一例として受け取ってほしい。

最初から大きな金額を動かしていたわけではない。節約した固定費の一部を、毎月少しずつ投資に回すことを続けてきた、その積み重ねだ。

ロレックスと、本当の豊かさの話

私の左手首には、ロレックスがある。

ただし、これは自分で買ったものではない。結婚のときに義父から結納返しとしていただいた。もしなければ、自分では一生買わなかったと思う。

この話をするのは、「贅沢を否定している」わけではないと伝えたいからだ。高価なものには、それ相応の価値がある。見た目の美しさ、精度、所有する満足感——そういった価値は本物だ。

ただ私が問い続けてきたのは、「それは本当に自分が欲しいものか」「それとも持っているべきだという外部の圧力に応えているだけか」という問いだ。

家も、車も、時計も——周囲の目を気にして持つのではなく、自分の価値観に基づいて選ぶ。その判断ができる状態が、私にとっての「本当の豊かさ」に近い気がしている。

家も車も、否定はしない

ここまで読んでくださった方の中には、「自分は家も車も必要だ」と感じている方もいると思う。それは全く正しい。

家族の人数、住む地域、仕事の形態、価値観——それぞれの状況によって、最適な選択はまったく違う。地方在住で車が不可欠な環境なら、車なし生活は現実的ではない。子どもの教育環境のために持ち家を選ぶことは、合理的な判断だ。

私がお伝えしたいのは「家を買うな」でも「車を持つな」でもない。

「それは自分が選んでいるか、それとも流されているか」を、一度だけ立ち止まって考えてみてほしい——ということだ。

周りが買うから買う。年収が上がったから生活水準を上げる。そういった「自動的な選択」の積み重ねが、いつの間にか自分を特定の働き方に縛り付けていることがある。

選んだ結果なら、どちらでも良い。ただ、選んだかどうかを意識する習慣は、人生の自由度を大きく変えると思っている。

まとめ:自由は「余ったお金」で買うのではない

「お金が余ったら、そのうち投資しよう」と思っている間は、なかなか投資が始まらない。お金は使おうと思えばいくらでも使えるし、固定費は一度上げると下げにくい。

私が20年かけて学んだのは、次のことだ。

自由は「余ったお金」では買えない。
「使わなかったお金」で、少しずつ買い続けるものだ。

家を買わなかった選択が、融資枠を守ってくれた。車を持たなかった選択が、毎年100万円以上の投資原資を生み出した。保険を必要最低限にした選択が、固定費を軽くしてくれた。

それらの選択の積み重ねが、今の私の「退職できる状態」をつくっている。

まだ会社員だ。毎朝、同じ時間に起きて、電車に乗って、働いている。でも今は、「会社を辞めたら生活が成り立たない」という恐怖がない。それが、20年間の「使わなかった」の意味だと思っている。

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あなたは今、どんな「使わない」を選んでいますか? あるいは、手放してみたいと思っている固定費はありますか? コメント欄で教えてもらえると、とても嬉しいです。

※本記事は個人の体験と考えをもとに執筆しています。投資・住宅購入・保険加入などに関する判断は、ご自身の状況に合わせてご検討ください。資産運用にはリスクが伴います。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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