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海外出張でahamoを使い始めて、本当に手軽になったと感じます。
以前はタイへの出張や長期滞在のたびに、現地SIMをどこで買うか考えたり、Wi-Fiルーターを準備したりしていました。ahamoにしてからは、飛行機を降りてデータローミングをオンにするだけで通信できる。それだけで出張の準備が格段に楽になりました。
ただ、ahamoの海外利用には一つ知っておきたい仕様があります。
海外での通信を開始してから15日が経過すると、データ通信速度が最大128kbpsになる、というものです。
1〜2週間の出張であれば問題になることは少ないのですが、「1か月の海外出張」「タイへの長期滞在」「複数国をまわる出張」となると、この仕様が現実的な問題になります。この記事では、ahamoの15日制限を正確に理解した上で、16日以上海外に滞在する場合の対策を整理します。
まず、自分の滞在期間を確認してください
| 海外滞在の期間・状況 | おすすめの通信方法 |
|---|---|
| 1〜15日以内の出張・旅行 | ahamoだけで十分なケースが多い |
| 16日〜1か月程度 | ahamo+海外eSIMの併用を検討 |
| 1か月以上の長期滞在・赴任 | 海外eSIMまたは現地SIMを中心に検討 |
| 複数国を頻繁に移動する | 複数国対応の海外eSIMが便利 |
| 日本の電話番号を残したまま海外でデータ通信したい | ahamoを維持しつつデータだけeSIM |
| ahamoへ乗り換えたくない | 海外eSIM単体で検討 |
この表を見て、「自分は1〜15日の範囲だな」と思った方は、ahamoだけで問題ないと思います。この記事を読み進める必要はありません。そのままahamoの海外出張記事をご確認ください。
「16日以上滞在する」「複数国をまわる」という方に向けて、以下で詳しく整理します。
【目次】
- ahamoの海外15日制限とは何か(公式情報)
- 128kbpsでできること、できないこと
- 15日以内ならahamoで十分だと思う理由
- 問題になるのは16日目から
- 私ならahamo+海外eSIMにする
- 海外eSIMとしてSailyを候補にする理由
- Sailyが向いている人・向いていない人
- ahamoとSailyの比較表
- 滞在パターン別の通信の考え方
- 申し込み前に確認すること
ahamoの海外15日制限とは何か(公式情報)
まず正確な仕様を確認します。以下はahamo公式FAQの記載内容です(2026年5月28日更新)。
ahamo公式FAQ(2026年5月28日更新)
海外でデータ通信した日を起算日として15日経過後の日本時間午前0:00以降に、データ通信速度が送受信時最大128kbpsとなります。
本速度制限は、データ量を追加購入しても解除されません。解除するには日本に帰国しデータ通信を行う必要があります。
例:日本時間4月1日に海外でデータ通信開始した場合、4月15日まで通常速度、4月16日午前0:00より速度制限がかかります。
重要なのは「使えなくなる」のではなく「速度が制限される」という点です。15日を過ぎたからといって通信が完全に止まるわけではありません。ただし、最大128kbpsという速度は、現代の通信環境では「かなり遅い」部類に入ります。
また、ahamoは現在91の国・地域で海外データローミングに対応しています。15日以内であれば、月間データ容量の範囲内で追加料金なしで利用できます(2026年7月時点。最新の対応国・料金はahamo公式サイトでご確認ください)。
128kbpsでできること、できないこと
128kbpsは、2000年代初頭の通信速度に近い水準です。具体的にどのくらい不便になるのかは用途によって異なります。以下は一般的な目安です(筆者の実測ではなく、速度帯に基づく一般的な説明です)。
| 用途 | 128kbpsでの動作感 |
|---|---|
| LINEのテキストメッセージ | 利用可能な場合が多い |
| メール(テキストのみ) | 概ね利用可能 |
| Googleマップ(地図表示) | 読み込みが遅くなる場合が多い |
| Grab / Uber(配車アプリ) | 動作が遅くなる可能性がある |
| Webブラウザ | 軽いページは可、重いページは厳しい |
| Slack / Teamsのテキスト | テキストのみなら可能な場合もある |
| YouTubeなど動画視聴 | 実用的でない速度 |
| Zoom / Teamsビデオ会議 | ビデオ通話は厳しい、音声のみなら可能な場合も |
| LINEの音声・ビデオ通話 | 音声は場合による、ビデオは難しい |
| 写真・ファイルの送受信 | サイズにより非常に時間がかかる |
※ 上記は速度帯に基づく一般的な目安です。実際の動作はネットワーク環境・アプリのバージョン・端末によって異なります。
テキストのやり取りが中心であれば、128kbpsでもなんとか対応できる場面はあります。一方、地図の表示、ビデオ通話、ファイルの送受信など、業務で多用する操作では実用的でないことが多いと考えておいた方がよいでしょう。
15日以内ならahamoで十分だと思う理由
この話の前提として書いておきたいことがあります。
私は1〜2週間の海外出張ではahamoを使っていて、それで十分だと感じています。その理由はシンプルです。
SIMカードを交換しなくていい。現地のSIMショップへ行かなくていい。日本で使っている番号をそのまま持っていけます。到着後すぐに通信でき、出発前に特別な準備もほとんどいりません。仕事の電話がかかってくる可能性があるときも、日本の番号で受けられるというのは安心感があります。
📎 関連記事:海外出張のSIMはahamoで解決|現地SIM不要・2週間追加料金ゼロの理由と乗り換えなし派向けeSIMも紹介
15日以内の滞在なら、余計なことを考えず、ahamoをそのまま使うのが一番楽な選択だと思っています。
問題になるのは16日目から
では、15日を超えるとどうなるのか。
速度制限がかかった状態で、実際に仕事で使う場面を考えてみます。例えば次のようなケースです。
1か月のタイ出張。オフィスまでの移動でGrabを使いたいが、地図の表示が遅くて目的地を入力するのに手間取る。宿泊先のWi-Fiがない時間帯に上司とTeamsで簡単な打ち合わせをしようとしたが、ビデオがつながらない。Slackにファイルを送ろうとしたが、アップロードに長時間かかる——。
こういった状況は、128kbpsという速度帯では現実的に起こりやすいです。観光旅行で地図を少し確認する程度であれば許容できる場面もあるかもしれませんが、仕事で使う通信としては心許ない速度です。
また、タイからベトナム、シンガポールへ移動するような複数国をまわる出張の場合、15日の起算日は「最初に海外でデータ通信した日」からカウントされます。国をまたいでも関係なく、15日が経過すれば速度制限がかかります。
こうした状況で「別のデータ回線を用意する」という選択が出てきます。
私ならahamo+海外eSIMにする
ここで選択肢になるのが、ahamoと海外eSIMを並行して使う方法です。
近年のスマートフォンの多くはデュアルSIM(2つのSIMを同時に使用できる機能)やeSIM(端末に組み込まれたデジタルSIM)に対応しています。これを使うと、次のような使い分けができます。
デュアルSIM利用のイメージ
① ahamo(物理SIM)
日本の電話番号を維持。国内の電話・SMS・データはそのまま使える。海外滞在中も着信は受けられる。
② 海外eSIM(Sailyなど)
データ通信専用。渡航先のeSIMプランを購入し、現地でのデータ通信をこちらに切り替える。
つまり、「電話番号はahamoのまま残す、データは海外eSIMで確保する」という考え方です。日本の番号を別の番号に変える必要はありません。データ通信の経路だけを切り替えることで、16日以降も快適に使えます。
eSIMはアプリ上で購入・インストールできる場合が多く、物理SIMの差し替えが不要です。渡航前に日本で準備しておき、現地に着いたら設定を切り替えるだけ、という流れになります。
スマートフォンがeSIMに対応しているかどうかは、機種ごとに確認が必要です(後述のチェックリスト参照)。
海外eSIMとしてSailyを候補にする理由
海外eSIMのサービスはいくつかありますが、私が候補の一つとして挙げているのがSailyです。
SailyはNordVPNを手がけるNord Security系のサービスです。以下が公式サイトで確認できる特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Nord Security(NordVPN系) |
| 対応国・地域数 | 200以上の国・地域 |
| プランの種類 | プリペイド型・データ専用(1GBから大容量まで) |
| 価格帯(目安) | 日本向けUS$3.99〜、アジア向けUS$4.99〜、グローバル向けUS$8.99〜 |
| 購入・インストール | 渡航前にアプリで完結。SIMカードの郵送不要 |
| 音声通話 | データ通信専用(音声通話なし) |
| サポート | 24時間対応 |
| セキュリティ機能 | 広告ブロック・不審サイトブロック等(アプリ内) |
※ 上記は2026年8月時点の公式サイト情報に基づきます。料金・対応国は変更される場合があります。最新情報はSaily公式サイトでご確認ください。
私自身がSailyを実際に使用して評価したわけではないため、「使ってみてよかった」という表現はしません。ただ、海外eSIMとして検討する際の候補の一つとして挙げるに値するサービスだと判断しています。
理由は、渡航前に日本で購入・設定を完了できること、複数国のプランが1つのアプリで管理できること、200以上の国・地域に対応していること——これらが、複数国をまわる出張や長期滞在に向いていると考えるからです。
渡航国によって料金がかなり異なります。まず自分の行き先のプランを確認するのが分かりやすいです。Sailyで渡航先の料金を確認する
Sailyが向いている人・向いていない人
Sailyが自分に必要かどうかを判断してください。向いていない人には、勧めません。
| ✅ Sailyが向いている人 | ❌ Sailyが向いていない人 |
|---|---|
| 海外に15日以上滞在する | 海外滞在が15日以内で、ahamoを使っている |
| ahamoを解約したくない(日本の番号を維持したい) | スマートフォンがeSIM非対応 |
| 現地SIMショップへ行きたくない | 現地の電話番号が必要(現地の人から電話を受けたい等) |
| 複数国を移動する出張・旅行 | 長期滞在で現地SIMの方が明らかに安い(渡航先・使用量による) |
| 渡航前に日本で通信環境を準備したい | 大容量データを長期間使いたい(コスト面で現地SIMが有利な場合も) |
| SIMカードの差し替えをしたくない | 利用予定の国・地域でより条件のよい別サービスがある |
向いている人かどうか確認したうえで、まず渡航国の対応状況を見てみてください。Sailyの対応国・料金を確認する
ahamoとSailyの比較表
この2つは競合ではなく、用途が異なります。「どちらか」ではなく「どのように使い分けるか」という観点で整理します。
| 比較項目 | ahamo | Saily |
|---|---|---|
| 基本料金 | 2,970円/月(30GB) | プリペイド(US$3.99〜 渡航先・容量による) |
| 海外でのデータ通信 | 91カ国・地域(月間データ内で無料) | 200以上の国・地域 |
| 日本の電話番号 | あり(そのまま利用可能) | なし(データ専用) |
| 海外での15日超え | 16日目以降、最大128kbpsに制限 | プラン期間中は通常速度で利用可能 |
| SIM形式 | 物理SIM / eSIM | eSIMのみ |
| 音声通話 | あり(国際通話は別途料金) | なし(データ専用) |
| 契約方法 | 月額契約(国内の携帯キャリア) | プリペイド(アプリで購入・管理) |
| 向いている滞在期間 | 1〜15日 | 期間・地域問わず使用可能 |
| おすすめユーザー | 短期の海外出張が多い日本国内ユーザー | 15日超の滞在・複数国移動・日本番号維持したい方 |
※ 料金・仕様は2026年8月時点の公式情報に基づきます。変更される場合がありますので、各公式サイトで最新情報をご確認ください。
自分の渡航国のプランを確認することが、判断の第一歩です。自分の渡航国のeSIMプランを見る
滞在パターン別の通信の考え方
ケース1:7日間のタイ出張
ahamo一択です。SIMカードの準備不要、データローミングをオンにするだけ。15日の制限に引っかかることもなく、追加費用なしで通信できます。
ケース2:1か月のタイ滞在(仕事利用あり)
ahamoで通信を開始し、16日目以降の速度制限を見越してSailyなどの海外eSIMを渡航前に準備しておく、または速度制限がかかり始めてから切り替える、という選択になります。ahamoは電話番号の維持に使い、データはeSIMに切り替える形です。
ケース3:タイ→ベトナム→シンガポールの複数国出張
各国で現地SIMを買う手間を考えると、複数国対応の海外eSIMを最初から使う方が合理的な場合があります。Sailyはアジア地域プランやグローバルプランも用意しているため、このような複数国移動に対応できる可能性があります。ただし、具体的な国・容量・料金は公式サイトで確認してください。
※ 上記のケース2・3は、Sailyを実際に使用した経験に基づくものではなく、仕様・機能をもとにした考え方の整理です。
申し込み前に確認すること
📋 海外eSIM申し込み前チェックリスト
【端末の確認】
- スマートフォンがeSIMに対応しているか(機種ごとに異なる)
- SIMロックが解除されているか
- デュアルSIM(物理SIM+eSIM)が使用可能か
【渡航・プランの確認】
- 渡航先の国がSailyの対応国リストに含まれているか
- プランの有効期間が滞在日数をカバーしているか
- 必要なデータ容量の目安を把握しているか
- テザリング(ホットスポット)が必要か(プランごとに可否が異なる場合がある)
【用途の確認】
- 現地の電話番号が必要かどうか(Sailyはデータ専用のため、現地番号は不要な場合向け)
- 音声通話はahamoまたはIP電話で対応できるか
【料金・条件の確認】
- 購入後のキャンセル・返金条件を確認したか
- 利用開始タイミング(購入から30日以内に開始が必要な場合など)を確認したか
- 現地SIMとの料金比較を行ったか(長期滞在では現地SIMの方が安い場合もある)
- 利用するネットワーク会社(現地のキャリア)を確認したか
まとめ
ahamoは海外で15日を超えると使えなくなるわけではありません。ただし、16日目以降は最大128kbpsの速度制限がかかり、仕事で地図・ビデオ通話・ファイル送受信を使う場面では実用的でないことがあります。
短期出張(15日以内)であれば、ahamoだけで十分なケースがほとんどです。16日以上の滞在や複数国をまわる出張では、ahamoを電話番号の維持に使いつつ、データ通信は海外eSIMに切り替えるという選択が合理的です。
Sailyはその選択肢の一つとして候補に挙げられるサービスですが、渡航先・滞在期間・利用用途によっては別の方法(現地SIM等)の方が適している場合もあります。まず自分の渡航先のプランを確認してから判断してください。
Sailyが自分の渡航先に対応しているか、料金はどのくらいかを確認してみてください。Sailyの対応国・料金を確認する
※ アフィリエイトリンクです。料金・仕様は公式サイトで最新情報をご確認ください。
📎 関連記事:海外出張のSIMはahamoで解決|現地SIM不要・2週間追加料金ゼロの理由と乗り換えなし派向けeSIMも紹介


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