FIREを目指しています。でも、なぜここまで自由を求めるのか——ふと、その問いに向き合いたくなりました。
お金の計算をしているときや、退職準備を進めているときは、どこか「やること」に集中していて、「なぜやるのか」をちゃんと言葉にしていないことに気づきました。この記事は、その問いに正直に答えようとした記録です。
【目次】
- 人付き合いは好きだが、どこか冷めている
- 副会長で十分だった、キャプテンもやりたくなかった
- ロボコンで感じた、理想の仕事の仕方
- 転職エージェントに「100人以上の組織」と言われたとき
- だから、不動産経営が心地よい
- 一人旅で気づいたこと
- 人生という旅路を、自分が心地よいように
1. 人付き合いは好きだが、どこか冷めている
子供のころから、人付き合いは悪くありませんでした。友達もいたし、話すことも苦ではない。
でも、どこか冷めているところがありました。
自分でもうまく言語化できないのですが、「盛り上がっている輪の中にいながら、どこか引いて見ている自分がいる」という感覚です。話しながら、同時に「この場の空気はどう動いているか」を外から観察しているような。
これは冷淡ということではありません。楽しんでいる。でも、完全に没頭しているわけでもない。常に「半歩引いた自分」がいる感じです。
大人になってから思ったのですが、この感覚が私の行動の多くを決めているかもしれない、ということです。
2. 副会長で十分だった、キャプテンもやりたくなかった
中学生のとき、生徒会の副会長をしていました。
副会長は、自分でなりたくてなった、というわけでもありません。でも、会長になりたいとは思いませんでした。会長にはなれたかもしれないけれど、会長になりたい、という気持ちがなかった。副会長で十分だった。
テニス部でも、3年生のときにキャプテンをしていました。ただ、正直に言うとやりたくありませんでした。でも上級生から見て、自分以外に適任がいなかったという感じがあった。だからやった。責任を放棄したくないという気持ちと、でも積極的にやりたいわけでもないという気持ちが混在していた。
今思うと、これが一つのパターンでした。「任されればやる。でも自分からトップになりたいとは思わない」。
大きな組織を引っ張るリーダーに向いているかというと、おそらく違う。でも、何もしたくないわけでもない。自分がやりたいことに対しては、動ける。そういうタイプだったと思います。
3. ロボコンで感じた、理想の仕事の仕方
大学のとき、研究室でロボットコンテストに参加したことがあります。
同期6人ほどで役割を分担して、一つのロボットを作り上げました。機械設計、電気回路、プログラム、それぞれが得意なことを持ち寄って、一つのものを完成させていく。
結果として、大会での成績は残せませんでした。でも、作っているあいだの一体感と、終わったあとの爽快感は、今でも忘れられません。「一緒にやった」という感覚が、あのときほど強くあったことは、その後の仕事の中でもあまりなかったかもしれない。
メンバーの中でも温度差はありました。動かない人もいた。でも、モチベーションの高いメンバーが引っ張りながら、できる範囲をお願いしながら、少しずつ前に進んでいった。誰かが「やれ」と命令するわけでもなく、それぞれが自分の役割を持ちながら協力する——あの形が、自分には心地よかった。
あのとき感じた「理想の働き方」が、今も自分の中にあります。
4. 転職エージェントに「100人以上の組織」と言われたとき
先日、転職エージェントと話す機会がありました。
「100人以上を超える組織のトップです」という案件を紹介されました。キャリアとしては、申し分ない話です。でも、そう聞いたとき、グッとくるものがまったくなかった。
組織が大きくなると、どうしても「人を動かす」という仕事が中心になってきます。利益に直結しない調整、マネジメント、承認、評価——そういう仕事の比率が上がる。自分がやりたいことを直接やれる時間は、どんどん少なくなる。
それが悪いとは言いません。そういう仕事に生きがいを感じる人もいる。でも、私にはそこに向かうモチベーションがわかなかった。
自分がやりたいのは、「自分がやりたいことを、必要な人と組んで成果を出すこと」なのだと、そのとき改めて気づきました。
5. だから、不動産経営が心地よい
不動産経営は、その感覚にとても近いです。
管理のプロ、修繕のプロ、税務のプロ、融資の担当者——それぞれの専門家と組みながら、自分は全体の経営判断をする役割に徹する。大きな組織の中でみんなをまとめる必要はない。でも、プロ同士が連携して動くチームがある。
すべての責任は自分にあります。うまくいかないことがあれば、自分の判断が甘かった、ということです。でも逆に言えば、自分で責任を取れる範囲しかやらなくていい。その範囲の中で、精一杯やれる。
これが、自分の性格に合っているのだと思います。ロボコンのときに感じた、あの感覚に近い。
6. 一人旅で気づいたこと
大学のころ、一人旅にはまりました。
友達と旅行するのも悪くない。でも、一人旅の方が自分には合っていると感じました。理由は、誰かと一緒だと旅先での出会いが変わるからです。同行者がいると、そちらと話すから、見知らぬ人と関わる機会が自然と減る。
一人だと、出会いが広がります。あるとき、ゲストハウスでドイツ人とフランス人と出会いました。その日に出会ったばかりなのに、宿泊費を安くするために部屋をシェアしました。言葉もなんとかなるもので、笑いながら乗り切りました。
たまたま出会った韓国人とは、20年以上たった今でも連絡を取り合っています。3年に1度くらいのペースで会っています。2つ年上で、兄のような存在です。あの一人旅がなければ、出会っていなかった人です。
旅のプランも、あまりがちがちに決めませんでした。途中で行く場所を変えたり、気に入った場所に長く滞在したり。その方が自分には合っていた。予定通りに動くより、その場の流れで判断する方が、面白い出来事が起きる。
自由に動けることの方が、いい出会いをくれる。旅がそれを教えてくれました。
7. 人生という旅路を、自分が心地よいように
FIREを決めたとき、「なぜこんなに自由を求めているのか」を整理したことはありませんでした。でもこうして書き出してみると、ずっと同じような選択をしてきた自分がいます。
会長よりも副会長。大きな組織のトップよりも、専門家と組む経営者。友達との旅行よりも、一人旅。
自分で選んで、自分で決めて、自分で責任を取る。その範囲の中で動く方が、自分には合っている。そういう性格なのだと思います。
仕事を退職することも、同じかもしれません。人生という旅路を、自分が心地よいように進めたい。誰かに決められたルートを歩み続けるより、自分でコースを変えながら、予期しない出会いを楽しみながら進む方が自分らしい。
もちろん、家族を養う責任はあります。それはまっとうしなければならない。でも、責任を果たすやり方は一つではないはずです。会社員という形だけが、責任を果たす道ではない。
なぜ自由を求めるのか。
答えは、ずっと昔からそういう人間だったから、というだけのことかもしれません。
📣 あなたが自由を求める理由は何ですか?
FIREや早期退職を考えている方に聞きたいのですが、なぜ自由を求めているのか、ちゃんと言葉にしたことはありますか?お金の計算はできても、「なぜそうしたいのか」は意外と後回しにしがちだと思います。自分の動機を整理したことがある方がいれば、ぜひコメントで教えてください。
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