FIRE後の生活を考えると、一つ決めなければならないことがあります。
自分の拠点をどこにするか、という問題です。
今は単身赴任中ですが、退職すると同時に今の赴任先を引き払います。家族のいる自宅に戻るのが自然な流れではありますが、妻の両親も引退して自宅にいる状況の中で、私もずっといるわけにはいかない、という現実的な感覚があります。
それに、FIRE後は仕事スペースが欲しい。法人の事務作業、不動産の管理、ブログやFX、いろいろやりたいことがある。家族と同じ空間の中でそれが全部できるかというと、正直難しい。
そこで、自分専用の拠点を探し始めています。先週末、候補の物件を2件回ってきました。
【目次】
1. 探している物件の条件
いくつか条件があります。
まず、自宅からほどほどの距離であること。遠すぎると家族との行き来が不便になる。近すぎると「拠点を持つ意味」が薄れる。ほどよい距離感が理想です。
次に、空港へのアクセスが良いこと。FIRE後はタイとの行き来を増やしたいと考えているので、飛行機に乗りやすい立地が欲しい。
植物を育てられるスペースがあること。庭、あるいは庭代わりになる場所。ここは外せません。
価格は500万円以下。できれば戸建で、駐車場があれば理想的です。駅から近ければなおよし、という感じです。
完全に揃えようとすると難しい条件ですが、優先順位をつけながら探しています。今回はその候補の中から2件、実際に見に行きました。
2. 1件目——庭はいい、駐車場がない
1件目は、住宅街の中にある中古の戸建でした。
最寄り駅から徒歩20分。距離としては少し遠いですが、自転車があれば問題ないレベルです。価格は約500万円。条件の上限ぎりぎりです。
売主さんは不動産投資家とのことで、ずっと賃貸に出していた物件だそうです。入居者が出たタイミングで売りに出すことにした、という経緯でした。不動産投資家が所有していた物件だからこそ、という安心感は少しありました。ある程度、管理の考え方を持った人が所有していたということです。

実際に見てみると、庭がついていて、植物を育てるスペースとして十分でした。周囲の環境も良く、住宅地の中にありながら落ち着いた雰囲気がある。なかなか好印象でした。
ただ、一つ大きなネックがありました。
駐車場がないのです。

近くに空いている駐車場はあります。でも、徒歩5分の距離です。毎日の生活の中で、車を使うたびに5分歩く。これは地味にストレスになりそうだ、と感じました。駐車場があればよし、という条件ではありましたが、まったくない状況で毎日暮らすのは違う。悩みどころでした。
3. 2件目——平屋で良かったが、雨漏りとシロアリ
2件目は、1件目の隣の駅にある物件でした。
こちらも駅から徒歩20分程度。平屋の戸建です。庭がついていて、近所には農地が広がる、少しのどかな雰囲気の立地でした。1件目より田舎っぽい感じです。

こちらには駐車場もありました。1件目の最大の弱点が解消されています。庭でも植物を育てられそう。価格は約600万円で、条件より少し高いですが、あり得る範囲かなとも思いました。
ただ、内見をしていくうちに気になる点が出てきました。
物件の裏側にすぐ山があります。構造的に湿気がたまりやすい環境なのか、雨漏りをした形跡がありました。天井や壁の一部にシミが残っています。
さらに、キッチンの出窓のあたりを確認すると、シロアリが食べたような跡が見えました。木材が食われている痕跡です。

こちらの売主さんも投資家で、売却と同時に賃貸にも出しているという物件でした。オーナーさん自身がDIYで修繕を重ねているとのことで、室内に手作り感が漂っていました。悪い意味ではないのですが、プロの施工とは少し雰囲気が違います。

雨漏りが「以前あった、今は直っている」なのか、「今も続いている」のかが確認できませんでした。シロアリも、範囲がどこまで及んでいるか見ただけではわかりません。
4. どちらも見送った理由
仲介さんと話し合って、最終的にどちらも見送ることにしました。
1件目は、駐車場問題。毎日の生活への影響が思ったより大きいと感じました。近くに借りればいいという話ではありますが、月々の費用も発生するし、荷物を運ぶたびに往復する手間も積み重なる。拠点としての使い勝手を考えると、ここは妥協しにくい点でした。
2件目は、雨漏りとシロアリの跡が判断を難しくしました。不動産投資をしていると、こういった問題がどこまで波及するかはわかりにくい。修繕の費用次第では、600万円という購入価格が実質的に跳ね上がります。リスクを取るなら、もう少し情報がほしい。調査費用をかけてまで進める気持ちにはなれませんでした。
帯に短し、たすきに長し。
どちらも、惜しいところはある。でも、決め手がなかった、というのが正直なところです。
5. 拠点を持つことのもう一つの意味
実は、自分の拠点を持ちたいと思っている理由がもう一つあります。
法人の支店を、その拠点の住所に設立することができます。そうすると、そのエリアの信用金庫と取引ができるようになります。信金は地域に根ざした金融機関なので、地元の物件に融資を出してくれる可能性があります。
自分の生活拠点を確保しながら、そのエリアで不動産投資を進める——一つの物件を起点に、次の展開を作っていけるかもしれない。そういう戦略的な意味合いも含めて、拠点探しをしています。
だからこそ、「とりあえず安くて住めればいい」という基準だけでは選べない。ある程度の条件を揃えて、長く使える拠点にしたい。そういう考えが、選択を難しくしている部分でもあります。
6. まだ時間はある。続けて探す
退職まで、まだ少し時間はあります。急いで決める必要はありません。
今回の2件で、条件を再確認できたことはよかったです。駐車場は外せない。雨漏りやシロアリの跡がある物件はよほど安くないと難しい。庭があること、生活動線が確保できること——実際に見てみると、文字で整理していたときより具体的に「これはいる、これはいらない」が見えてきます。
物件探しは、何件か見ないとわからないことがたくさんあります。一件目から理想の物件に出会うことはまずない。今回の二件も、無駄な内見ではなかったと思っています。
引き続き、探していきます。何か動きがあればまた書きます。
📣 中古戸建の物件選び、何を重視しますか?
500万円前後の中古戸建を探している方、または実際に購入した方に聞きたいのですが、どんな点を重視して選びましたか?雨漏りやシロアリの形跡がある物件は値引き交渉したり、専門家に調査してから進むケースもあると聞きますが、実体験があればぜひ教えてください。
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