死ぬ瞬間の5つの後悔|FIREを決めた自分が読んで刺さりすぎた話

FIRE

少し前、「死ぬ瞬間の5つの後悔」という本を読みました。

著者はオーストラリアの緩和ケア看護師、ブロニー・ウェアさん。何年もの間、人が死ぬ瞬間に立ち会い続けた彼女が「亡くなる人たちはどんなことを後悔していたか」を記録した本です。

FIREを決めてから、自分がこれからどう生きていくかを考え直す機会が増えました。その中でこの本のことを知り、「病院のベッドの上で後悔する未来の自分を想像したとき、笑えるか?」という問いを自分に向けてみたくて手に取りました。

死ぬ瞬間の5つの後悔 ブロニー・ウェア

死ぬ瞬間の5つの後悔

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後悔のランキング、5つ

この本が紹介する後悔は、次の5つです。

  1. 自分に正直な人生を生きればよかった
  2. 働きすぎなければよかった
  3. 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
  4. 友人と連絡を取り続ければよかった
  5. 幸せをあきらめなければよかった(自分を幸せにすればよかった)

読み始めたときは「ふうん、そういうものか」と思っていました。でも読み進めるにつれて、他人事ではなくなってきた。というより、これ自分の話だな、と気づいた瞬間があって、少し手が止まりました。

1位、2位、5位が刺さりすぎた

1位「自分に正直な人生を生きればよかった」

他人が期待する人生ではなく、自分らしい人生を歩めばよかった。それが1位の後悔です。

読んだとき、正直に言うと、「あ、これ今の自分だ」と思いました。

ずっとどこかで、家族の期待に応えることを人生の軸にしてきたところがありました。いい大学に入って、いい会社に就職して、結婚して、子供を育てて、安定的な生活を送る。そういうレールが「正しい人生」だという感覚が、気づかないうちに染みついていた。

好きな旅行に行く、植物や熱帯魚を思いっきり育てる、キャンプに行く——自分がやりたいと思っていたことを、なぜかどこかで「控えめにしておかなければ」という感覚でブレーキをかけていた。

このまま同じように生きて、病院のベッドで「自分らしく生きなかった」と後悔せずにいられるか。考えたとき、答えは出ませんでした。

2位「働きすぎなければよかった」

仕事に時間を取られすぎて、家族や自分の時間をないがしろにしてしまった。それが2位の後悔です。

スティーブ・ジョブズが話した言葉を思い出しました。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか。」

FIREを決める数か月前から、毎朝鏡の前でこの問いを自分に向け続けていました。答えは、ずっとノーでした。

仕事そのものが嫌いだったわけではありません。ただ、仕事の比重が大きくなりすぎていた。もっとやりたいことがあるのに、時間が追いつかない毎日が続いていた。この問いへの答えが「ノー」のまま人生が終わったとき、後悔するかどうかはもう明らかでした。

→ 「今日が人生最後の日だとしたら」この問いについて書いた記事はこちら

5位「幸せをあきらめなければよかった」

変化を恐れ、現状維持にとどまり続けることで、本当に幸せになる選択を諦めてしまった後悔。

「今の状況を変えるリスクより、変えないリスクの方が怖い」と気づいたのは、FIREを本当に決意したタイミングでした。変化しないことが安全に見えるけれど、本当は変化しないことの方が、長い目で見ると怖い。

これからやりたいことをやらずに、ただ安定を守り続けた先にある後悔より、踏み出した先の不確かさの方がずっとマシだと思えた。

4番「友人と連絡を取り続ければよかった」も他人事じゃなかった

FIREを決めてから、東京に住む幼馴染と久しぶりに会って話しました。会社の同期とも、20年ぶりに集まる機会があった。

そこで気づいたのは、「やっぱり友達は大切だ」という当たり前の事実でした。当たり前すぎて、いつの間にか後回しにしてきたものでもある。

忙しさのせいで「また今度」が重なって、大切な友人関係がどんどん薄くなっていく。そういう後悔が4番です。久しぶりに会った幼馴染や同期の顔を見ていたら、この後悔が他人事に感じられなくなりました。これからはたまにではなく、ちゃんと時間を作って会っていきたいと思っています。

3番「自分の気持ちを伝えればよかった」について思うこと

愛情はちゃんと伝えていると思っています。ただ、仕事の中での話は別でした。

ストレスが溜まっても「自分が黙れば丸く収まる」と判断して、自分の気持ちを押し込めることが多かった。それが積み重なると、どこかで「自分の感情を表に出さないこと」が癖になっていく。

FIREした後は、合わない人と無理に付き合う必要がなくなります。嫌な人は嫌、好きな人は好きと、自分に正直でいられる環境を選べる。これからは、自分が大切にしたい人たちとだけ、ちゃんと向き合っていきたいと思っています。

病院のベッドの上で、後悔しないために

この本を読んで改めて思ったのは、後悔は「やったこと」よりも「やらなかったこと」から生まれる、ということです。

挑戦して失敗しても、時間が経てばそれは経験になる。でも「やればよかった」という後悔は、時間が経つほど積み重なっていく。

今の自分がFIREという選択をしたのは、この「やらなかった後悔」を積み上げないためでした。今から10年後・20年後の自分が「あの選択、良かった」と思えるかどうか。そこを基準に動いていきたいと思っています。

死の直前に後悔がないように。今を生きることが、それにつながっていると信じています。


死ぬ瞬間の5つの後悔 ブロニー・ウェア

死ぬ瞬間の5つの後悔

ブロニー・ウェア(著)

緩和ケア看護師が、患者の最期に記録した5つの言葉。人生の後半戦を考えるきっかけになる一冊。Amazonで見る

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プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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