会社を辞めようとしています。
でも、会社には感謝しています。本当に。
辞めることへの後悔や未練を書く記事ではありません。会社を悪く言いたいわけでも、逃げたいわけでもない。退職という節目に差し掛かった今、20年以上お世話になった場所に対して、ちゃんと向き合って書いておきたいと思いました。
【目次】
1. 入社した理由——あのころの夢
大学を出て就職活動をしていたとき、思っていたことがあります。
「モノ作りができる会社に入りたい。そして、作ったもので、みんなのライフスタイルを変えたい」
シンプルな夢でした。ただ、それだけが動機でした。入社できたとき、素直にうれしかった。こんな会社に入れるんだ、という気持ちがありました。
実際に仕事をしてみると、当然ながら夢のような日々ではありません。しんどいことも、理不尽だと感じることも、何度もありました。でも、働くうちに少しずつ「ここで仕事をする意味」みたいなものが形になっていきました。
2. 人に恵まれた
一番感謝しているのは、人です。
同期、上司、後輩、同僚——本当に、素敵で魅力的な人たちがたくさんいました。「この人と仕事ができてよかった」と思った人間関係が、いくつもあります。
今でも、数年ぶりに会おうかという話が出る仲間がいます。会社を辞めた後も、おそらく関係は続いていく。そういうつながりを作ってくれたのも、この会社でした。
社会人になって最初に入った組織がどこかは、人間関係の形成という意味でも大きく影響すると思います。私にとって、それがこの会社だったことは、幸運だったと思っています。
3. 会社で学んだこと
エンジニアとしての仕事の仕方を、ここで学びました。
技術的なスキルだけではなく、ビジネスマンとして必要なことも。ロジカルシンキングのような基礎から、プロジェクトの進め方、人への伝え方、組織の動かし方まで。今の自分の土台になっているものの多くは、この会社で身につけたものだと思っています。
学校では学べないことを、仕事の現場で実地で覚えていく。それが社会人としての最初の数年間だとするなら、私はその時間をここで過ごせたことがよかった。
退職を決めた今、改めてそう感じています。
4. 海外赴任という経験
ずっとしたいと思っていたことがありました。海外で、仕事をしてみたいということ。
留学という形ではできませんでしたが、会社が海外出張の機会を与えてくれました。そして、ずっと望んでいた海外赴任も、実現しました。
赴任先での生活は、日本にいるだけでは得られなかった視野を作ってくれました。言語の壁、文化の違い、仕事の流儀の違い。それをぜんぶひっくるめて経験できたのは、会社という組織に属していたからこそだったと思います。個人では、あの機会はなかった。
海外赴任の記憶は、これからも自分の中に残り続けると思います。
5. 会社の信用が、不動産の基盤を作ってくれた
少し別の角度から、感謝していることを書きます。
不動産投資を始めたのは、会社員時代です。銀行が融資をしてくれたのは、会社員という属性があったからです。安定した給与、大企業という信用、勤続年数——これらが組み合わさって、銀行は不動産の融資を出してくれました。
今の不動産経営の基盤は、会社員でいる間に作ったものです。もし会社に入っていなかったら、あの融資は受けられなかった。そう思うと、不動産という資産形成においても、会社の信用を使わせてもらった、という感覚があります。
給与だけではなく、「信用」という見えない資産を20年以上提供してくれた。それも、感謝の一つです。
6. だから、感謝している
会社を辞めると決めたとき、少し整理してみました。
入社したときの夢は、形は変わりながらも叶えてもらいました。素敵な仲間を作ってもらいました。仕事の土台を作ってもらいました。海外という世界も見せてもらいました。不動産という次の人生の基盤まで、間接的に作らせてもらいました。
いいことだけではありませんでした。しんどいこと、納得できないこと、悩んだこともたくさんあった。でも、そういうことも含めて、この20年以上は自分を作ってくれた時間だったと思っています。
辞めるのは、ネガティブな理由ではありません。次に進みたいから辞める。会社への不満が積み重なって辞めるのではなく、自分の次の章に進むために辞める。
だから、感謝の気持ちで辞められると思っています。
お世話になりました。本当にありがとうございました。
📣 会社への感謝、どう整理しましたか?
退職を経験した方、またはこれから考えている方に聞きたいのですが、会社に対してどういう気持ちで辞めましたか?すっきりと辞められましたか?それとも複雑な気持ちがありましたか?同じように感謝の気持ちを持っている方がいれば、ぜひ聞かせてください。
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