なりたい自分を書き出してきた15年——不動産投資も海外赴任も、最初は紙の上にあった

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「やりたいことを紙に書けばかなう」と聞いたとき、少し大げさだと思う人もいるかもしれません。

私もどちらかというとそういうタイプでした。書いただけで願いが勝手に実現するとは思えない。書くことに何の意味があるのか、最初はそれほど信じていませんでした。

それでも、15年ほど前から毎年、自分がやりたいことや目標を紙に書くようになりました。きっかけは、読んでいた本の中でそういった習慣が紹介されていたことです。試してみるのにお金はかからない。合わなければやめればいい。そういう気持ちで始めました。

今振り返ると、不動産投資、海外出張、海外赴任、目標に近づいてきた資産額、退職準備——かつて紙に書いていた言葉が、少しずつ現実に近づいていることに気付きます。

書いたから魔法のように実現したわけではありません。書いたことで何かが変わり、選択や行動が少しずつ変わった。その積み重ねが、数年後の自分を少し違う場所に連れてきた——そう感じています。

今回は、その実体験を正直に書いてみます。

【目次】

  1. 自己啓発本を読んでいた時期
  2. 15年前から、毎年目標を書くようになった
  3. 書いたあと、すぐに行動したわけではない
  4. 目標の4〜6割は、いつの間にか達成していた
  5. 不動産投資も、最初は紙に書いた目標だった
  6. 海外で働くことも、書いた未来の一つだった
  7. 目標資産額も、少しずつ現実に近づいた
  8. 誰かに宣言しなくてもよかった
  9. 書くことで、見える情報が変わる
  10. やりたいことが分からない人もいる
  11. まずは10個だけ書いてみる
  12. 筆者が書いてきた目標の例

1. 自己啓発本を読んでいた時期

本田健さんの本を読むようになったのは、20代後半くらいのころです。お金と人生について、やわらかい言葉で書かれた本が多く、何冊か読んでいました。橘玲さんの本も読みました。こちらはより論理的な文体で、人間の行動や経済の仕組みを冷静に分析したような内容が多い。自分に刺さる部分と、そうでもない部分がありましたが、考えさせられる内容でした。

どちらの著作にも共通していたのは、「自分がどう生きたいか」「何を大切にするか」を明確にすることの重要性でした。それが行動の土台になるという考え方です。

ただ、本を読んだ直後は納得するのですが、実際に行動まで移せたかというと、正直なところそうでもありませんでした。本の内容に感銘を受けて、ノートに考えを書き留めて、そのまま日常に戻っていく。おそらく、そういう人は多いのではないかと思います。

本を読んだ量が大切なのではなく、試してみることの方がずっと大切だったと今は感じています。本を読むだけでは何も変わらない。それは実体験として分かりました

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2. 15年前から、毎年目標を書くようになった

ある時期から、年に一度、自分の目標を書き出すことを習慣にするようになりました。正確な年は覚えていませんが、だいたい30歳前後のことだったと思います。

書いてきた内容は、こんなものです。

  • その年に達成したいこと
  • 身につけたい能力やスキル
  • 行ってみたい場所
  • 仕事で経験したいこと
  • 5年後、10年後の自分の姿
  • 資産形成の目標
  • 家族や生活に関すること

最初から上手に書けたわけではありません。「売上を上げる」「体重を減らす」といったありきたりな目標を書いた年もあります。何を書けばいいかよくわからなくて、白紙のまましばらく悩んだこともありました。

それでも、毎年少しずつ続けてきました。きれいな目標を書くことよりも、今の自分が何を考えているかを外に出すこと。それが大切だったと思っています。うまく書こうとするより、正直に書く方が後から読み返したときに意味がありました。

3. 書いたあと、すぐに行動したわけではない

ここは正直に書きます。

目標を書いたあと、毎日読み返したりはしていませんでした。手帳に書いた年もありましたが、同じページを何十回も開いたかというと、そうでもない。書いたことを忘れている期間の方が長いこともありました。

ただ、ふとしたときに思い出します。

仕事で選択肢が出てきたとき。海外の案件が回ってきたとき。物件を買うかどうか迷ったとき。新しいことを始めるかどうか考えたとき。

そのとき頭の中で、「あ、自分はこうなりたいと書いていた」「こういう経験がしたいと思っていた」という声が小さく聞こえてくることがある。何かを決めるときの判断が、ほんの少しだけ変わる。

その変化は劇的ではありません。一つ一つの判断の差は、ほとんど気づかないくらい小さい。でもその小さな選択の積み重ねが、5年後、10年後に振り返ってみると、全然違う場所に連れてきていた——そういう感覚があります。

4. 目標の4〜6割は、いつの間にか達成していた

毎年書いた目標を振り返ってみると、おおむね4割から6割くらいは達成できていた感覚があります。正確に記録していたわけではないので、これは正確な数字ではありません。あくまで振り返ったときの体感です。

残りの4〜6割は達成できていません。当時書いたまま、そのままになっているものも多い。

ただ、その年に達成できなかった目標が、2年後、3年後に形を変えて実現していたこともあります。海外勤務の目標は、書いた翌年にすぐ叶ったわけではなく、数年後になってから機会が来ました。

「半分しか達成できなかった」と考えることもできます。でも、書いていなければ気付かなかった機会を通じて実現した半分がある、と考えることもできます。どちらが正確かは分かりませんが、私には後者の感覚の方が強い。

目標を100%達成することが目的ではありません。書くことで意識の中に残り、選択の場面で何かの基準になってくれる。それだけで十分な意味があると思っています。

5. 不動産投資も、最初は紙に書いた目標だった

今、いくつかの物件を所有しています。でも最初からそうだったわけではありません。

会社員になりたてのころは、不動産投資のことをほとんど何も知りませんでした。でも、毎年目標を書く中で、「会社員以外の収入が欲しい」「収入の柱を増やしたい」「自由な働き方を手に入れたい」といったことを繰り返し書いていました。

書いたからといって、翌月に物件を買えたわけではありません。知識を身につけるのに時間がかかりました。融資を受けられる状態にするまでも時間がかかった。失敗した判断もありました。買わなければよかったと思った場面もあります。

それでも、「不動産をやってみたい」という意識が頭の中に残っていたことで、関連する本や情報を読むようになりました。自分から動こうとする回数が増えました。最初の1棟目を購入できたとき、「書いていたことが、ここに来た」と感じた記憶があります。

書いたから実現したというよりも、書いていたことが意識の中に残っていたから、機会が来たときに動けた——それが近いと思います。

6. 海外で働くことも、書いた未来の一つだった

海外への興味は、大学のころからありました。一人旅で色々な国を回ったこともあります。毎年の目標にも、「海外で働いてみたい」「海外の人と仕事をしたい」「海外生活を経験したい」といったことを書いていた時期がありました。

その後、海外出張が増えていき、海外赴任も経験しました。

「書いたら会社が赴任させてくれた」というわけではありません。それは違います。ただ、海外への関心が自分の中に残っていたことで、海外の仕事を避けずに引き受けたこと、チャンスが来たときに手を挙げたこと、必要な準備をしたこと——そういう選択が積み重なった結果だと思っています。

赴任先での生活は、大変なことも多かった。うまくいかないことも、予想と違ったこともあります。それでも、書いていた未来の一つが現実になった感覚がありました。

7. 目標資産額も、少しずつ現実に近づいた

毎年書く目標の中に、資産の目標も含めていました。「何歳までにいくら」という数字を書くこともあれば、「会社に依存しない経済的な状態」という抽象的な言葉で書くこともありました。

最初に書いた金額は、当時の自分にはかなり遠く感じる数字でした。でも、書いた数字があることで、今の自分の支出やお金の使い方を見直すときに、一つの基準になりました。「今このお金をどう使うか」という日々の判断が、目標があるときとないときで、少し変わる感覚がありました。

今もその目標に完全に到達しているわけではありません。ただ、書いた当初よりは確実に近づいています。不動産投資を続けてきたこと、支出を見直してきたこと、投資を積み重ねてきたことの結果です。書いただけで増えたわけではありません。

資産の話を自慢したいわけではないのですが、「書くことが判断の基準になる」という実体験として、正直に書いておきたかった部分です。

8. 誰かに宣言しなくてもよかった

私は、目標をあまり人に話すタイプではありません。妻に少し話す程度で、SNSで宣言したり、友人に広く伝えたりすることはしてきませんでした。

それでも、紙に書くことで、自分の中には残ります。なぜ残るのかを科学的に説明できるほど詳しくないのですが、紙に書くことで自分の関心や優先順位が頭の中に整理されやすくなるのだと思います。書かないと「なんとなく考えていること」のままで終わってしまうところが、書くことで輪郭がはっきりしてくる感じがあります。

「引き寄せの法則」のような話とは少し違うと思っています。宇宙に伝わるとか、潜在意識が働くとか、そういった説明には少し距離を置いています。ただ、書くことで自分の頭の中で関心事が明確になり、それが日々の判断に少しずつ影響する——そのくらいの現実的な効果は、実感として感じてきました。

9. 書くことで、見える情報が変わる

不動産投資に興味を持ち始めると、それまで素通りしていた物件の広告が目に入るようになります。融資の話、大家さんのブログ、不動産セミナーの告知——同じ情報量の世界にいるはずなのに、気づく情報が変わっていく。

これは、「書いたことで宇宙がチャンスを運んでくる」という話ではありません。自分の関心が明確になることで、もともとあった情報に気付きやすくなるということです。

海外勤務を意識していたときも同じでした。会社の中での海外案件の情報、語学の勉強方法、海外で働いている人の経験談——意識するようになったことで、アンテナが変わった感じがありました。

書くことには、少なくともこの効果があると思っています。自分の関心が明確になること。関連情報に気付きやすくなること。選択するときの基準ができること。行動のハードルが少し下がること。それだけでも、書かないよりは大きな差があります。

10. やりたいことが分からない人もいる

「やりたいことを書きましょう」と言われても、正直なところ、何を書けばいいか分からないという人もいると思います。毎日仕事と家事で精いっぱいで、目標を考える余裕がない。大きな夢なんてない。書いたところで実現できる気がしない。そういう状態は、おかしくも珍しくもありません。

私にも、何を書けばよいか分からずにぼんやりした目標しか書けなかった年があります。

最初から大きな目標を書かなくていいと思います。たとえば、こんな小さなことでも十分です。

  • 一度行ってみたいレストランがある
  • 気になっている本を1冊読みたい
  • 家族で旅行したい
  • 部屋を片づけたい
  • 今よりもう少し早く寝たい
  • 健康診断を受けたい
  • 今の仕事以外の収入を少し作ってみたい

どれだけ小さくても、書き出すことで「今の自分が何を望んでいるか」が少し見えてきます。大きな目標は、小さな目標が積み重なった先にできてくることが多い。最初からきれいに書けなくても、問題ありません。

11. まずは10個だけ書いてみる

実際に試してみたい方のために、私がやってきた簡単な方法を書きます。

📝 やりたいことを書き出す6ステップ

  1. 紙とペンを用意する(スマホではなく、手書きで書く)
  2. 今年やりたいこと・なりたい姿を10個書く(できるかどうかは考えすぎない)
  3. 仕事・お金・健康・家族・趣味などに分けると書きやすい(分類できなくてもよい)
  4. 書いた紙を捨てずに保管する(引き出しや手帳の中でいい)
  5. 半年後か1年後に見返す(達成できたものを確認するだけでよい)
  6. また翌年に書く(続けることが一番大切)

書ける人は、それぞれに「最初の一歩」や「達成したときの状態」まで書いてみてください。ただし、完璧に書こうとしなくて構いません。10分でできる範囲から始めることの方が大切です。

本を読んで納得しても、実際に試す人はそれほど多くないといわれます。でも、紙に書くことには費用がかかりません。大きなリスクもない。合わなければやめればいい。まず試せることが最大の利点です。

この記事を読んだ今日、紙を出して10個だけ書いてみてください。完璧でなくていい。きれいでなくていい。今の自分が思うことを書くだけで十分です。

📋 すぐに書ける目標例 20個(参考)

分野目標の例
仕事今の仕事で苦手な分野を一つ克服する
仕事副業を一つ試してみる
お金毎月の支出を記録する習慣をつける
お金投資を少額から始めてみる
健康健康診断を受ける
健康週2〜3回、30分歩く
家族家族で旅行を一回計画する
家族子どもと一緒にやりたいことを一つ決める
人間関係久しぶりに会いたい人に連絡する
人間関係今の仕事以外のコミュニティに参加してみる
学習本を月1冊読む
学習気になっている分野の勉強を始めてみる
趣味長く放置していた趣味を再開する
趣味新しい趣味を一つ試してみる
旅行行ったことのない国か地域を一つ訪れる
旅行行きたいと思い続けている場所に、今年こそ行く
暮らし部屋を片づけて、不要なものを手放す
暮らし毎朝30分早く起きる習慣をつける
挑戦ずっと気になっていたが動けていなかったことを一つ試す
将来5年後の自分の理想の状態を、100文字で書いてみる

12. 筆者が書いてきた目標の例

参考までに、私が書いてきた目標とその後の経緯を表にまとめます。

分野書いてきた目標その後
仕事海外で働く、海外の人と仕事をする海外出張・海外赴任を経験。書いた数年後に実現
資産形成会社員以外の収入の柱を作る不動産投資を開始。少しずつ収入が生まれた
不動産物件を購入して収入の柱を増やす数年かけて少しずつ物件を増やしてきた(現在も進行中)
お金目標資産額を設定する時間をかけて少しずつ近づいてきた(まだ途中)
人生自由な働き方を実現する退職に向けた準備を進めている(現在進行中)
学習不動産投資を勉強する、本を読み続ける習慣として続いている
達成できなかったものその年に書いたが動けなかった目標も多い翌年以降に形を変えて実現したものも。そのままになったものも

まとめ

私は約15年間、毎年目標を書いてきました。

書いたことをすべて達成できたわけではありません。書いたまま忘れていた年もあります。ありきたりな目標しか書けなかった年もある。

それでも、振り返ってみると、不動産投資も、海外で働くことも、目標として書いた資産の状態も、最初は紙の上に書かれた言葉でした。

書いたからかなったのではなく、書くことで意識が少し変わり、その後の選択が少しずつ変わったのだと思っています。紙に書いた翌日から人生が大きく変わるわけではありません。それでも、自分が進みたい方向を自分自身に教える第一歩にはなります。

紙とペンがあれば、今日から始められます。まずは10個だけ、自分がやってみたいことを書いてみてください。

数年後、その紙を見返したときに、思っていた以上に遠くまで進んでいることに気付くかもしれません。

📣 あなたは、目標を書く習慣はありますか?

毎年書いている方、以前やっていたけど続かなかった方、これから始めようと思っている方——それぞれの経験や感想を聞かせてください。書いたことが後から実現した経験があれば、ぜひ教えてもらえると嬉しいです。

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プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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