給与がなくなった後の収入を計算してみた——不動産4棟・年間キャッシュフローの実数公開

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退職を考え始めてから、ずっと後回しにしていたことがありました。

「給与がなくなったら、実際にいくら残るのか」を、ちゃんと計算すること。

不動産収入があるから大丈夫、という感覚はあった。でも感覚は感覚です。実際に数字を並べて計算したことはなかった。妻から「ちゃんと数字で見せてほしい」と言われたこともあり、腰を上げてまとめてみました。

自分の話なので、できるだけ正直な数字で書きます。

【目次】

  1. まず、家賃収入の総額から
  2. ローン返済を引いていく
  3. 経費を見積もると
  4. 2025年の実績キャッシュフロー
  5. 3つのシナリオで考える
  6. 辞める前にもう1棟、買っておきたい理由
  7. 株・FXも視野に入れていること
  8. 収支シミュレーション一覧
  9. まとめ

まず、家賃収入の総額から

現在、4棟の物件を保有しています。それぞれから毎月家賃が入ってきていて、年間でまとめると約2,780万円になります。

この数字を見ると「すごい」と思われるかもしれませんが、ここから色々と引いていくとかなり変わります。グロスの数字だけ見て満足してはいけない、というのが不動産投資の基本です。

ローン返済を引いていく

4棟合計の借入残高は約2.1億円あります。これを毎月返済していて、元金返済も含めた年間の返済額は約1,467万円です。

家賃収入2,780万円からこれを引くと、残りは1,313万円。

「月100万円以上残るじゃないか」と思うかもしれませんが、まだここから引くものがあります。

📌 ここまでの計算

  • 年間家賃収入(グロス):2,780万円
  • 年間ローン返済額(元金+利息):▲1,467万円
  • 差引き:1,313万円

経費を見積もると

不動産投資にはローン返済以外にも経費がかかります。管理費、修繕費、固定資産税、火災保険料、仲介手数料など。

大雑把な目安として、家賃収入の約20%を経費として見積もっています。2,780万円の20%は約556万円です。

先ほどの1,313万円からこれを引くと、残り757万円。月にすると約63万円になります。

ただし、この経費率はあくまで見積もりです。修繕が重なった年はもっとかかります。逆に修繕が少ない年は20%を下回ることもある。

2025年の実績キャッシュフロー

見積もりではなく、実際の数字で確認してみました。各物件でつけている収支をまとめると、2025年の税引前キャッシュフローの実績は約667万円でした。

計算上の757万円より90万円ほど少ない。修繕費や突発的な出費があったためです。これが「現実」の数字だと思っています。

667万円を12か月で割ると、月約55万円。

この数字が、今の私の「退職後の基準収入」と考えています。

📝 税引前である点に注意:この667万円は税引前の数字です。不動産所得には所得税・住民税がかかります。実際の手取りはここからさらに減ります。確定申告で経費を適切に計上して、税負担をできる限り適正に保つことが大事です。

3つのシナリオで考える

現実の数字を踏まえて、3つのレベルで考えてみました。

ベストケースは月63万円。空室がなく、修繕も少なく、経費が計算通りに収まった場合です。これは「理想の年」であって、毎年続くとは思っていません。

現実レベルは月55万円。2025年の実績に近い数字です。多少の修繕や空室を織り込んだ水準で、「普通の年」のイメージです。

最低ラインは月45万円。空室が増えたり、修繕が複数重なったりした場合です。ここまで落ちると、正直余裕がなくなります。生活費が削られ、預金を取り崩す可能性が出てきます。

「最低ラインでも生活できるか」という問いに、今の私は「ギリギリ」と答えます。子どもの教育費、将来の医療費、不測の事態——それらを考えると、45万円では心もとない。

辞める前にもう1棟、買っておきたい理由

この計算をしてから、一つ考えが固まりました。

退職する前に、もう1棟買っておきたい。

理由は単純で、会社員である間の方が融資を引きやすいからです。給与収入という「安定した属性」があることで、銀行は貸してくれやすい。退職してしまうと、たとえ不動産収入がそれなりにあっても、審査は厳しくなります。

もう1棟増やせれば、キャッシュフローに余裕が生まれます。最低ラインが50万円台になれば、心理的な安全余裕がかなり違う。退職後の「何かあったとき」への備えとして、今のうちに動いておきたいと思っています。

タイミングと物件次第ではありますが、これは退職を決める前に完了させたい宿題の一つです。

株・FXも視野に入れていること

不動産だけに頼るのも、リスク分散の観点からは心配があります。空室が重なれば収入が下がるし、金利が上がればローン返済が増える。不動産収入は安定しているとはいえ、それだけに依存するのは怖い。

そこで、株式投資とFXも今後の収入源として検討しています。

株式については、すでにインデックスの積立を続けています。ここをもう少し本格的に育てていきたい。配当や値上がり益が、月々の収入を補完できるようになれば理想です。

FXについては過去に痛い経験があります。27歳のときに300万円を溶かした話は、このブログにも書きました。ただあれから20年近く経ち、少額で再開して少しずつ感覚を取り戻してきています。不動産収入を守りながら、FXは小さく扱うというスタンスで続けるつもりです。

どちらも、不動産収入の「代わり」ではなく「補完」という位置づけです。一本足打法にしないことが、退職後の収入設計の基本だと思っています。

収支シミュレーション一覧

項目金額(年間)金額(月換算)備考
家賃収入(グロス)2,780万円約232万円4棟合計、満室想定ベース
ローン返済(元金+利息)▲1,467万円▲約122万円借入残高約2.1億円
経費(修繕・管理・税等)▲約556万円▲約46万円家賃収入の約20%で試算
計算上のキャッシュフロー757万円約63万円ベストケースのライン
2025年実績キャッシュフロー667万円約55万円現実レベルの基準値(税引前)
最低ラインの想定約540万円約45万円空室増・修繕重複時。余裕がなくなるライン

シナリオ別・月額キャッシュフロー

シナリオ月額キャッシュフロー想定する状況
ベストケース約63万円空室少・修繕少・経費が計算通りに収まった年
現実レベル(2025年実績)約55万円多少の修繕・空室を織り込んだ「普通の年」
最低ライン約45万円空室複数・修繕重複。生活に余裕がなくなるライン

まとめ

数字を並べてみると、「生活できないわけではないが、余裕があるとも言い切れない」というのが正直な結論です。

現実レベルの月55万円なら、2人の子どもを抱えながらも暮らしていける。でも教育費のピークが来たり、物件で大きな修繕が重なったりすれば、一気に苦しくなる可能性はあります。

だからこそ、退職前にもう1棟買う。株の配当も育てていく。FXも小さく扱いながら副収入にしていく。そういう動きを今のうちに進めておくことが、退職後の安心につながると思っています。

「不動産収入があるから大丈夫」という感覚だけで退職するのは、少し危ない。数字ときちんと向き合ってから踏み出す——その当たり前のことを、改めて実感した作業でした。

📣 あなたの退職後の収入設計は?

不動産収入・配当・副業など、退職後の収入をどう組み立てているか考えている方がいれば、ぜひコメントで教えてください。同じ立場で考えている人の話が、一番参考になります。

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※本記事の数字は筆者個人の実績・試算をもとにしています。不動産投資のキャッシュフローは物件・エリア・金利・空室状況によって大きく異なります。投資の判断はご自身の状況をよく確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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