朝6時に起きて、シャワーを浴びて、急いで朝食を食べて、電車に乗る。
20年以上、ほぼ同じことを繰り返してきた。嫌いではなかった。でも、ある日ふと気づいてしまった。「今日、自分で何かを決めたか?」と。
起きる時間も、いる場所も、会う人も、ほとんど全部、自分では決めていない。それ自体は別に特別なことじゃない。会社員というのはそういうものだと思って、20年以上働いてきた。
ただ——そうじゃない人生があることを、少しずつ知るようになった。
この記事は、退職後の計画を公開する記事ではない。予定表を見せたいわけじゃない。「毎日、自分で選べる人生ってどんな感じだろう」と想像し続けてきたことを、書いてみようと思った。
私が退職後に目指すのは、FIREでも、セミリタイアでもありません。「明日の朝が待ち遠しい」と思える毎日を送ること。それだけです。
【目次】
- 「明日が待ち遠しい朝」に気づいたきっかけ
- 平日の昼間に、銀行へ行く
- 空港近くに戸建を買う——拠点という概念
- タイに行く——仕事ではなく、夢を形にする旅
- ゆっくり朝食を食べるということ
- 健康は、人生で一番大切な資産
- アフリカへ植物を探しに行く
- 日本全国のナーセリー巡り
- 自分の物件を、自分の目で見る
- 英語とタイ語——言葉を増やすことで広がるもの
- 植物の仕事と植物のブログ
- やらないことを決めた理由
- 会社員時代と退職後の比較
- 退職後にやりたいこと一覧
- まとめ——退職は、始まりだった
「明日が待ち遠しい朝」に気づいたきっかけ

ある土曜日の朝、植物の輸入仕入れについて調べていたとき、気づいたことがある。気づけば3時間たっていた。疲れていなかった。むしろ、もっとやりたかった。
「そういえば、仕事でこういう気持ちになったことは最近あったか?」と思ったとき、すぐに答えが出なかった。これが、私にとってひとつの転機だった。
好きなことをやっているとき、時間が違う速さで流れる感覚がある。それを平日の朝に感じられたら——そう思ってから、退職後の生活をまじめに考えるようになった。
「退職したい」という気持ちではなかった。「今と違う時間の使い方をしたい」という気持ちだった。
平日の昼間に、銀行へ行く
これを話すと、少し笑われることがある。「退職後の楽しみが銀行?」と。
でも私にとっては、これがかなり重要なことだ。不動産投資を続けていると、銀行との関係が物件の将来を大きく変える。どの銀行が、どういう物件に対してどういう条件を出してくれるか。それは会って話すことでしか分からない。
今は平日に動けない。銀行の担当者と会えるのは、休みを取ったとき、もしくは電話とメールだけだ。退職後は、それが変わる。平日の昼間に銀行を訪ねて、担当者とじっくり話せる。新しい銀行との関係も作れる。
「融資開拓に自分で動ける」という状態は、事業をやっている人間にとって、思ったより大きな変化だ。
空港近くに戸建を買う——拠点という概念
いつかやりたいことのひとつが、空港の近くに戸建てを手に入れること。植物の栽培スペースとして使い、不動産の事務所にもしたい。将来は、そこが活動の拠点になるイメージを持っている。
今すぐ実現できるかは分からない。でも「ここが自分の仕事場で、ここから世界に出ていく」という場所を持てたら、どんな感じだろう、と想像するだけでわくわくする。
退職後は、そこを少しずつ自分で作っていきたい。完成形を目指すのではなく、作っていく過程を楽しみたいと思っている。
タイに行く——仕事ではなく、夢を形にする旅
タイには、植物事業のパートナーがいる。今後の展開について話したいことが、いくつかある。「いつか行きましょう」と言い続けて、もう何年もたった。
退職後は、この「いつか」をなくしたい。
ただ観光しに行くわけじゃない。でも、純粋な仕事の出張でもない。夢の続きを話しに行く旅だと思っている。日本でいうナーセリーに相当する場所を回って、現地の植物市場を見て、これから何ができるかを話す。そういう時間が、退職後には取れるようになる。
会社員をやっているとき、有休を取って海外に行くのは、なかなか気が重かった。退職後はその感覚がなくなる。これも、思ったより大きなことだと感じている。
ゆっくり朝食を食べるということ
会社員時代の朝は、時間との戦いだった。起きてシャワー、着替え、移動。朝食を「ちゃんと食べる」ことすら、日によってはできなかった。
退職後は、コーヒーを淹れて、ゆっくり飲みながら今日の予定を考えたい。この「考える」が大事で、誰かに決められた予定を確認するのではなく、今日は何をしようかと自分で組み立てる朝にしたい。
朝食の内容は、プロテインとバナナと決まっていて、そこに変化はない。でも、それを食べる時間の感覚が変わるだけで、一日の始まりがまったく別物になる気がしている。少なくとも、今よりずっと落ち着いた気持ちで朝を始められる。
健康は、人生で一番大切な資産
毎朝、自重トレーニングを続けている。退職後もここは変えないつもりだ。むしろ、週2回のジムも組み合わせて、今よりちゃんとやりたいと思っている。
体力と体の状態は、全ての活動の土台になる。アフリカに行くにも、タイに行くにも、ナーセリーを歩き回るにも、体が動くことが前提だ。資産がいくらあっても、体が動かなければ意味がない。その意味で、健康は本当に最も重要な投資だと考えている。
自重トレーニングは場所を選ばないのがいい。タイに行ったとしても、宿泊先でできる。旅先で運動習慣が崩れない、というのは地味に大きい。
アフリカへ植物を探しに行く

いつか、アフリカへ行きたい。
旅行ではなく、新しい仕入れ先を探す旅だ。希少な植物が自生しているエリアを訪ねて、現地の生産者と話して、日本にはまだない植物に出会いに行く。
これは「夢」のカテゴリに入っている。いつ実現できるかは分からない。体力も必要だし、現地のネットワークも必要だし、言葉の壁もある。でも、「やりたいことのリストに入っている」というだけで、動き方が変わる。アフリカに行くために何が必要かを考え、それに向けて準備する。そのプロセス自体が、退職後の毎日を充実させてくれると思っている。
日本全国のナーセリー巡り

日本には、面白いナーセリー(植物専門の生産・販売業者)がたくさんある。でも、平日に動けないと行ける場所が限られる。週末にわざわざ遠くへ行くのも、家族の予定と合わせると難しかった。
退職後は、これを変えたい。平日に車で動いて、気になるナーセリーを訪ねる。そこで働いている人と話して、勉強して、新しい植物と出会う。ただ買い物をしに行くのではなく、その場所の人と仲良くなりに行く感覚だ。
好きな人に会いに行く旅。それがナーセリー巡りだと思っている。
自分の物件を、自分の目で見る
今は、管理会社にほとんどお任せしている。それは信頼しているからでもあるし、自分が動ける時間が限られているからでもある。
退職後は、もう少し自分で動きたい。物件を定期的に自分の目で見に行く。入居者さんがどんな状態で住んでいるか、建物の状態はどうかを確認する。管理会社へのお任せを減らすわけじゃないけど、自分も把握しておきたい。
事業をやっているなら、現場を知っていた方がいい。これは当たり前の話だが、会社員のうちはなかなかできなかった。
英語とタイ語——言葉を増やすことで広がるもの

英語は今も勉強しているが、正直まだ不自由さがある。退職後はもう少し時間をかけて、自然に話せる状態に近づけたい。
それとは別に、タイ語も始めたいと思っている。目標はタイ語検定3級。いつか、タイの現地ナーセリーとタイ語だけで商談できるようになりたい。通訳なしで話せるようになれば、関係の深さが変わる。そこを目指している。
言語を学ぶのは、単にコミュニケーションのためだけじゃない。その国の考え方や文化への入り口になる。タイが好きな理由のひとつも、そこにある気がする。
植物の仕事と植物のブログ
植物の輸入販売をもっと広げたい。日本にまだあまり入っていない植物を、日本に届けたい。それが今の動機の中心にある。
不動産ブログは書いてきたが、植物のブログも始めたいと思っている。好きなことを書く場所を持つことで、仕事とも違う、趣味とも違う何かが生まれるような気がしている。何か大きなことを発信しようというより、好きなものを記録する場所として使いたい。
植物の仕事と、不動産の仕事と、ブログの3つが重なる部分——そこが退職後の活動の中心になっていくんじゃないかと、漠然と思っている。
やらないことを決めた理由
ゴルフはやらない。飲み歩きもしない。テレビもほとんど見ない。
別にこれらを否定したいわけじゃない。会社の付き合いでゴルフをやる文化は分かるし、それが楽しい人もいると思う。ただ、私はそこに時間を使うより、植物に時間を使いたい。勉強に使いたい。ブログに使いたい。旅に使いたい。家族と過ごしたい。
「何もしない」のではなく、やりたいことが多すぎて時間が足りない——退職後の生活は、そういうものになると思っている。だから、やらないことをあらかじめ決めておく必要がある。
退職後にやりたいこと一覧

| やりたいこと | なぜやりたいか | 今できない理由 |
|---|---|---|
| 銀行を回って融資開拓 | 新しい銀行との関係を直接作りたい | 平日に動けない |
| 空港近くに戸建を取得 | 植物・不動産・事業の拠点にしたい | 物件探しに時間が割けない |
| タイへ行く(パートナーと面談) | 植物事業の未来を話し合いたい | 長期の有休が取りにくい |
| ゆっくり朝食・コーヒータイム | 一日を自分のペースで始めたい | 毎朝時間との戦い |
| 毎朝・自重トレーニング | 健康は全ての土台 | 時間・体力が残っていない朝も多い |
| 週2回・ジム | 体を継続的に鍛えたい | 曜日の調整が難しい |
| アフリカへ植物の仕入れ旅 | まだ日本にない植物に出会いたい | 準備・期間・体力が必要 |
| 日本全国のナーセリー巡り | 植物の人たちと話し、学びたい | 平日に動けない・遠方が難しい |
| 自分の物件を定期的に見に行く | 現場を自分の目で把握したい | 平日に動けない |
| 英語を磨く | もっと自然に話せるようになりたい | 勉強時間が不足している |
| タイ語検定3級を取る | 現地商談をタイ語でできるようになる | 勉強に集中できない |
| 植物輸入の拡大 | 日本に魅力的な植物を届けたい | 動ける時間と資金の問題 |
| 植物ブログを始める | 好きなことを記録・発信したい | コンテンツ作成の時間がない |
会社員時代と退職後の生活比較
| 会社員時代(今) | 退職後(目指す姿) | |
|---|---|---|
| 朝の始まり | アラームで起きて急いで支度、電車 | 自分のペースで起きて、コーヒー・朝食・計画 |
| 平日の過ごし方 | 会社のスケジュールに従う | 銀行・物件・ナーセリー・勉強・執筆を自分で決める |
| 海外移動 | 有休調整・申請・職場への気遣い | 必要なときに動ける。タイも、アフリカも自分次第 |
| 銀行との関係 | 書面・電話中心。面談は休日を使う | 平日に直接会いに行ける。関係が作りやすくなる |
| 健康管理 | 自重トレーニングは習慣。ジムは行けないことも | 毎朝トレーニング+週2回のジムを組み込める |
| 勉強(語学) | スキマ時間に英語。タイ語はほぼ手つかず | 英語とタイ語に計画的に時間を作れる |
| 植物の仕事 | 副業的な関わり。時間が限られる | メインの事業として本格的に動ける |
| 朝、目覚めたとき | 「今日も仕事か……」 | 「今日は何をしようか」 |
まとめ——退職は、始まりだった
書いてみて気づいたことがある。私がやりたいことのほとんどは、派手でも豪華でもない。
銀行を訪ねる。植物を見に行く。朝ゆっくりコーヒーを飲む。タイ語を勉強する。物件を見に行く。ブログを書く。
地味かもしれない。旅行三昧でも、贅沢な毎日でもない。ただ、全部、自分で決めたことだ。
それが大事だと思っている。誰かのスケジュールで動く日々ではなく、「今日は何をしようか」と朝に考えられる毎日。たったそれだけのことで、人生の感触がまったく変わると思っている。
20年以上、資産形成を続けてきた。お金を増やしたかったのではなかった。本当は、この「選べる時間」を買いたかったんだと、今になって分かる。
私が本当に目指しているのは——「明日の朝が待ち遠しい人生」だ。
今日みたいな記事を書いていると、それを実感する。タイ語の勉強が少し進んだ日も、ナーセリーで珍しい植物を見つけた日も、銀行で新しい担当者と話が弾んだ日も、全部「また明日も何かある」と思えるはずだ。
私は、会社を辞めたいのではありません。
自分で毎日を選べる人生を送りたいだけです。
明日の朝が待ち遠しい——そんな毎日を送りたいから、20年以上資産形成を続けてきました。
退職は人生の終わりではありません。私にとっては、本当にやりたかった人生の、始まりです。
📣 あなたの「明日の朝が待ち遠しくなること」は何ですか?
やりたいこと、行きたい場所、会いたい人——退職後に限らず、今日でも明日でもできることかもしれません。ぜひコメントで教えてください。読んでいて「自分もそうだ」と思ったことがあれば、それが一番うれしいです。
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※本記事は個人の考え・生活計画をもとにした記録です。退職の判断や投資の実行には個人差があります。ご自身の状況をよく確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。


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