【実体験】築48年の中古戸建てに600万円で買付を入れた|賃料9万円・リフォーム費・土地値から購入価格を逆算した

FIRE

【目次】

  1. 退職後、自分の居場所がないと気づいた
  2. ネットで気になる物件を見つけた
  3. 実際に内見した。最初に目に入ったのは縁側の天井だった
  4. 台所の床もふかふかしていた。一番怖いのは床下が見えなかったこと
  5. 民泊を考えたが、駐車場の問題で断念した
  6. 次に、戸建て賃貸として計算してみた
  7. 利回り10・11・12%から購入価格を逆算する
  8. リフォーム費を入れると、1,000万円では高い
  9. 最悪の出口は「建物を解体して土地で売る」
  10. だから1,000万円に600万円で買付を入れた
  11. 700万円までならいいと思っている
  12. 出口戦略を4つ整理する
  13. 築古戸建てを内見するときに私が見るポイント
  14. 自己利用と投資を兼ねるという考え方
  15. FAQ
  16. まとめ・続きはこのブログで

退職後、自分の居場所がないと気づいた

会社を辞めた後、どこで何をするのか。最近、そのことをよく考えます。

現在は単身赴任をしているので、平日は自分だけの生活スペースがあります。仕事の後に植物の世話をしたり、DIYで棚を作ったり、ネットで物件を調べたりする時間があります。

ところが退職して自宅へ戻ると、話が変わります。家族はいますが、自分が何か新しいことをするためのスペースは、今の自宅にはほとんどありません。植物を置く場所、DIYができる場所、不動産の仕事をするための机まわり。退職後にやりたいことを考えれば考えるほど、「自分の拠点がひとつ欲しいな」と思うようになりました。

とはいえ、豪華な家が欲しいわけではありません。

むしろ逆で、できるだけ安く取得して、自分が使っている間は拠点として使い、不要になれば貸せる・売れるものを持ちたいと考えています。住居として使うだけでは消費になってしまう。将来の出口が考えられる不動産を探したい——そういう基準で物件を見ています。

そうして探していたところ、気になる物件を見つけました。築48年、土地300㎡超、庭と池つきの中古戸建てです。

今回は、その物件を内見し、数字を計算し、最終的に1,000万円の売値に対して600万円で買付証明を出すまでの記録を書きます。

単身赴任の解消と新しい拠点づくり|FIRE後の住まい探しを始めた

1.ネットで気になる物件を見つけた

物件サイトで見たとき、正直かなり気になりました。

土地が300㎡以上あって、建物は約120㎡。庭があって、しかも池まであります。退職後に植物を育てる場所としては申し分ない。DIYや趣味の作業スペースとしても使えそうです。

売出価格は1,000万円。もともとは1,350万円で売り出されたのが、値下げされた経緯があることも、資料を取り寄せてわかりました。

仲介担当者から聞いた範囲では、もともとこの物件は売主の父親が一人で住んでいたそうです。その後介護のため老人ホームへ入居し、2026年2月に亡くなり、息子が相続した。売主は同じ市内に別の住居があり、自分でこの家を使う予定はなく、比較的早く処分したい意向があるようだとのことでした。

こういった経緯を聞くと「だから安く買えるのでは」と考えたくなる気持ちはわかります。でもそれは筋が違うと思っています。売主の事情は、売主のものです。私が考えるべきは、この物件が自分にとって適正な価格で買えるかどうかだけです。

とにかく現地を見てみることにしました。

2.実際に内見した。最初に目に入ったのは縁側の天井だった

現地に行くまでの期待は、正直かなり高かったです。300㎡超の土地、庭と池、建物120㎡。写真で見るかぎり、ネットでは良く見える物件でした。

ところが内見を始めて数分で、一気に慎重になりました。

1階の縁側に入ったとき、天井の一部に染みのような跡があったのです。雨漏りと思われる跡です。縁側の天井というのは、屋根や外壁からの浸水経路になりやすい場所です。

さらに、その染みのある天井の真下の床を踏むと、ふかふかしていました。

これで緊張感が上がりました。「雨水を吸って床材や根太が傷んでいるのでは」というのが最初の直感でしたが、現地を見ただけで原因を特定することはできません。可能性としては、屋根からの雨漏り、外壁や取り合い部からの浸水、あるいは床材・根太・大引の経年劣化や湿気による腐朽なども考えられます。

いずれにせよ、契約前に原因を確認する必要がある箇所だと判断しました。

内見チェック:縁側・雨漏り跡
縁側・物置・増築部分の天井は雨漏りの跡が出やすい場所です。シミの形状・色・範囲を記録しておくことで、後日専門家に状況を説明する材料になります。

3.台所の床もふかふかしていた。一番怖いのは床下が見えなかったこと

縁側だけでなく、台所の床の一部にもふかふかしているところがありました。水回りなので漏水・湿気・床下の腐朽が頭をよぎります。そして台所で一番警戒したのは、シロアリです。

床がふかふかになる原因はいくつかあります。床材そのものの劣化、根太・大引の腐朽、そしてシロアリによる被害。ただし今回の内見では床下を確認することができませんでした。

「シロアリがいた」とは書きません。今回の内見だけでは確認できなかったからです。ただ、築48年の木造住宅で床がふかふかしているという事実は、購入判断における重要な情報です。

契約前にインスペクション(住宅診断)または専門業者による床下調査を行い、シロアリ被害の有無・範囲・過去の処理履歴を確認すること——これは今回の物件で購入を進める場合の必須条件だと考えています。

内見チェック:台所・水回りの床
水を使う場所の床のふかつきは、漏水・シロアリ・腐朽の可能性があります。床下点検口があれば確認するか、専門家に調査を依頼してください。今回は床下点検口が見当たらず、内見だけでは判断できませんでした。

4.民泊を考えたが、駐車場の問題で断念した

現地へ行く前は、正直「民泊もありかも」と考えていました。一棟貸しの戸建て民泊です。庭でBBQができて、池があって、広い庭で植物を楽しめる。そういう独自性は民泊の差別化になりえます。

しかし内見して気づいたのが、駐車場の問題でした。

駐車できるのは軽自動車1台がやっとの広さです。今回の物件周辺で追加の月極駐車場を確保できるかも確認しましたが、すぐに使えそうなものは見つかりませんでした。

郊外型の一棟貸し民泊でグループ旅行を想定するなら、2〜3台以上の駐車スペースがあった方が商品力が高いと私は判断しています。これは法的要件ではなく、集客力という観点からの個人的な評価です。

民泊については、住宅宿泊事業法(いわゆる民泊新法)による届出制、旅館業法による許可制、自治体条例、用途地域、消防設備など、複数の法令・規制が関係します。今回は駐車場の問題で先に検討から外れましたが、民泊を検討する場合は物件所在地の自治体や専門家への確認が必要です。

民泊を除外した結果、次に考えたのが普通の戸建て賃貸としての収益計算でした。

5.次に、戸建て賃貸として計算してみた

周辺の募集賃料や類似物件の賃貸事例を調べた結果、この物件は月9万円程度で貸せる可能性があると考えました。

これは確定している賃料ではありません。周辺相場から私が置いた事業計画上の想定賃料です。実際に募集してみるまで分かりませんし、物件状態・リフォームの仕上がり・競合物件の状況によっても変わります。

ただ、数字を計算するためのベースとして、月9万円・年間108万円を前提に進めます。

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6.利回り10・11・12%から購入価格を逆算する

年間家賃108万円として、目標とする表面利回りから逆算すると購入価格の目安が出ます。

目標表面利回り年間家賃逆算した物件価格
10%108万円1,080万円
11%108万円約982万円
12%108万円900万円

この表だけを見ると、売値1,000万円でも表面利回り10.8%になります。「10%超えているなら悪くないのでは?」と思うかもしれません。

でも、ここで計算を止めてはいけません。

7.リフォーム費を入れると、1,000万円では高い

築古戸建ての購入で一番忘れやすいのが、物件価格+リフォーム費+諸費用の合計が本当の投資額だということです。

今回の物件を実際に入居できる状態にするには、少なくとも以下の修繕が必要です。

  • 縁側の雨漏り修繕・床修繕
  • 台所の床修繕(原因調査含む)
  • クロス・壁紙の貼り替え
  • 建具の調整・交換
  • 設備の更新(築48年分の老朽化)
  • 残置物の撤去
  • シロアリ調査・処理(必要な場合)

これらをひとつひとつ業者に見積もってもらったわけではありません。現時点では、購入判断のための予備的な概算として200〜300万円程度を想定しています。

実際には床下や雨漏りの原因を調査すると、さらに上振れする可能性もあります。シロアリ被害の範囲によっては100万円単位の追加費用が発生することもあります。あくまで「判断のための前提置き」として見てください。

この概算をもとに、トータルの投資額を計算します。

購入価格リフォーム費(想定)総投資額(概算)年108万円÷総投資額
1,000万円(売値のまま)250万円1,250万円+諸費用約8.6%
700万円250万円950万円+諸費用約11.4%
600万円250万円850万円+諸費用約12.7%
600万円300万円900万円+諸費用約12.0%

諸費用(仲介手数料・登記・各種税金)は別途かかります。この表は総投資に対する「単純な表面ベース」の計算であり、実際の手取りは固定資産税・保険・空室・修繕を差し引いた後の数字になります。

それでも見えてくることがあります。売値1,000万円+リフォーム250万円では、総投資に対する利回りが8.6%まで落ちます。築48年の建物リスク・シロアリ未確認・床下不明という条件で8.6%は、私には薄すぎると感じました。

「表面利回り10%だから買い」ではなく、リフォーム費込みで何%になるかを先に計算する——これが築古戸建てでは特に大切なことだと思っています。

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8.最悪の出口は「建物を解体して土地で売る」

築48年の建物には、内見ではわからなかった問題が後から出てくる可能性があります。シロアリ被害が広範囲だった・構造材が大きく腐朽していた・雨漏り修繕が想定より高額になった——そういう場合、リフォームして賃貸に出す合理性がなくなることもあります。

そこで「最悪どこまで下げられるか」を考えたとき、土地の出口が見えているかどうかが重要になってきます。

今回の物件の土地は300㎡以上あります。相続税路線価を参考に試算すると、土地部分だけで約1,000万円になる計算です。

路線価について補足しておきます。相続税路線価は、国税庁が毎年公表する相続税・贈与税の計算に用いる土地評価の基準値です(国税庁「No.4602 土地家屋の評価」参照)。一般に公示地価の80%程度を目安に設定されていますが、実際の市場での取引価格(時価)とは必ずしも一致しません。「路線価ベースで約1,000万円」は、あくまで一つの参考として見ています。

さらに、近隣の土地・中古住宅の売買事例を調べたところ、条件が完全に同じではないものの、1,500万〜2,000万円程度で売却できた可能性を感じる事例もありました。ただしこれは近隣事例の参照であり、「この土地が必ずそのくらいで売れる」という根拠ではありません。接道状況・形状・用途地域・造成の必要性などによって大きく変わります。

それでも、最悪のケースとして建物を解体して更地にした場合の出口を考えておくことは、意味があると思っています。

解体費について、木造住宅の解体費は建物規模や地域・接道・廃材処理・アスベスト含有の有無などによって幅がありますが、木造120㎡前後の解体では本体だけで100〜200万円程度、これに庭石・池の埋め戻し・残置物処理・基礎撤去などを加えると、合計で200〜350万円程度になることも考えられます。今回は仮置きとして約300万円で見ています。正式な解体見積りは業者による現地確認が必要です。

最悪シナリオのざっくり試算(概算・参考値)

購入600万円+解体300万円=合計900万円の持ち出し
周辺相場から土地売却が仮に1,200万円なら、差引約300万円のプラス
ただし売却コスト・期間・需要次第で大きく変わる

※あくまで最悪ケースの概念整理です。土地売却価格は保証できません。

「もし建物が使い物にならなくても、土地として出口が取れる可能性がある」という見込みは、600万円という価格でリスクを取る判断を支えてくれました。

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9.だから1,000万円に600万円で買付を入れた

以下の条件が重なった物件です。

マイナス面:築48年。雨漏り疑い。床のふかつき(縁側・台所)。シロアリ未確認。床下不明。リフォーム費200〜300万円の見込み。駐車場が軽1台分。民泊としては商品力が弱い。残置物あり。追加修繕の不確実性。

プラス面:土地300㎡超。路線価ベースで土地だけ約1,000万円の計算。自己利用(退職後の拠点)としての価値。月9万円程度の戸建て賃貸可能性。最悪でも解体して土地売却という出口がある。庭と池。

これらを両方並べて計算した結果が、600万円でした。

売値1,000万円に対して600万円は、40%低い指値です。仲介担当者からは「売主さんが受けるとしたら800万円くらいではないか」という感触がありました。それでも私は「まず600万円で売主さんに伝えてください」とお願いしました。実際に売主へ伝えてもらいました。現在は回答待ちです。

ここで誤解してほしくないのは、この600万円は「できるだけ安く買いたかったから」ではないということです。

リフォーム費250万円を加えた総投資850万円で、年108万円の家賃なら利回り約12.7%。これが築48年・シロアリ未確認・床下不明というリスクに対して私が許容できるラインでした。1,000万円+リフォーム250万円の総投資1,250万円で8.6%では、このリスクに見合わないと判断したのです。

「売値の何%引きにするか」ではなく、「自分の採算から買える価格を逆算する」——それだけのことです。

逆算の手順をまとめると、こうなります。

  1. 想定年間家賃:108万円
  2. 総投資に対して目標とする利回り:12%
  3. 許容できる総投資額:108万円 ÷ 12% = 900万円
  4. そこからリフォーム費250万円を引く:900万円 – 250万円 = 650万円
  5. 購入諸費用(仲介手数料・登記等)を別途考慮すると、さらに下がる
  6. 安全マージンも加味して600万円で買付

「○%引きだから安い」という発想ではなく、「自分の計算から出た価格が600万円だった」という順序です。

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10.700万円までならいいと思っている

600万円は、私が「ここなら買える」と考える価格です。ただ、絶対に600万円でなければいけないわけでもありません。

現在の考えでは、700万円程度までなら購入を前向きに検討できると思っています。

700万円+リフォーム250万円=950万円の総投資で、年108万円なら約11.4%。諸費用・固定資産税・保険・空室リスクなどを差し引いても、自己利用できる期間の価値、土地の出口、将来の賃貸可能性を含めれば、検討できる水準だと判断しています。

ただしこれは私個人の基準です。「700万円なら必ず買うべき」という話ではありません。物件によって修繕の深刻さも違えば、周辺賃料も違います。エリアの需給も違います。この数字は今回この物件を前提にした判断です。

11.出口戦略を4つ整理する

出口内容現時点の評価
① 自分で使う退職後の活動拠点。植物・DIY・不動産の仕事など。一番やりたいこと。使わなくなったとき、以下の出口がある。
② 戸建て賃貸月9万円程度を想定。リフォーム後に賃貸募集。自分が使わなくなった後のメイン出口候補。
③ 民泊庭・池を活かした一棟貸し民泊。現状の駐車場条件(軽1台)では商品力が弱いと判断。条件整備ができれば再検討の余地あり。
④ 解体して土地売却建物に重大な問題があった場合の最終手段。解体費約300万円(仮置き)。最悪ケース。土地の出口が見えていることが、リスクを取る根拠の一つになっている。

池について一つ補足しておきます。庭に池がある物件は、自分で使うぶんには個性があって面白い。ただ、賃貸時・売却時・解体時には、維持管理・安全面(特に子どもの事故)・埋め戻し・排水処理がコスト要因になることがあります。「池付きだから価値が高い」とは単純に言えません。今回はむしろ、池は自己利用期間中の魅力として評価しています。

12.築古戸建てを内見するときに私が見るポイント

今回の内見を踏まえて、築古戸建てを見るときに私が確認していること・今後確認すべきと思っていることを整理します。

確認項目今回の状況確認方法・備考
雨漏り跡縁側天井に跡あり目視確認。専門家による原因調査が必要
床のふかつき縁側・台所で確認踏んで確認。根太・大引の状態は床下調査要
シロアリ内見では未確認契約前に専門業者による床下・土台調査を依頼
床下点検口が見当たらず未確認点検口の有無を確認。なければ開口が必要
屋根・外壁外観目視のみ築48年なら屋根材の種類・葺き替え歴要確認
給排水・浄化槽目視のみ、詳細未確認下水道接続か浄化槽か確認。配管の老朽化も要確認
建物の傾き目視では大きな傾きなし精密確認はインスペクションで
建具・サッシ開閉確認を一部実施建て付けの狂いは基礎・構造の問題を示すことも
残置物ソファ・洗濯機等あり撤去費用を取得コストに含めて考える
境界・接道現地で境界杭を確認境界未確定の場合は確定測量費が発生
再建築可能性資料確認済み(問題なし)再建築不可の場合、出口が大きく制限される
駐車場軽1台分のみ賃貸・民泊の商品力に影響
ハザードハザードマップで確認洪水・土砂・液状化リスクを確認
修繕履歴売主側に確認中屋根・外壁・設備等の修繕歴があれば判断材料に

今回「確認できなかった」項目は、購入を進める場合には必ず契約前に確認します。特にシロアリと床下の状態は、購入価格の判断に直接関わるため、専門業者への調査依頼を条件にすることを考えています。

住宅診断(インスペクション)については、国土交通省が策定したガイドラインがあり、既存住宅状況調査(インスペクション)の制度が整備されています。費用は一般に5〜10万円程度ですが、これが築古戸建ての購入判断精度を上げる投資として有効なことは多いと思っています。

13.自己利用と投資を兼ねるという考え方

一般的な不動産投資記事では、利回りだけで判断するケースが多いです。でも今回は少し違います。

私はこの物件を、退職後の自分の拠点としても使いたいと考えています。年間で50日、100日と使うなら、その期間は賃料は取れません。ただ、別に事務所や作業場を借りる費用を節約できます。退職後に外でスペースを借りたら、月数万円はかかります。それが要らなくなる価値も、この物件の評価に含まれています。

一般的な投資物件のように「利回り○%だから買う、○%以下だから買わない」という単純な判断ではありません。収益性+自己利用価値+将来の出口、この3つをあわせて価格をつけています。

退職後の家として大金を使うつもりはありません。むしろ「使わなくなったときに貸せる、最悪でも土地として売れる」ものを持ちたい。住居という消費ではなく、使いながら将来の出口を持てる資産として考えています。

FIREを目指す上で不動産をどう位置づけるかは人それぞれですが、私の場合はこういう考え方をしています。

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FAQ

築50年近い戸建ては賃貸に出せますか?

法的に「築○年以上は賃貸不可」というルールはありません。ただし、住める状態に修繕する必要があり、入居者の安全・設備の機能性を確保することが前提です。今回の物件は雨漏り修繕・床修繕・設備更新などが必要で、その費用込みで採算が取れるかを計算しています。築年数より「修繕後に入居できる状態にできるか」「コストに見合うか」が実際の判断基準になります。

築古戸建てのリフォーム費用の目安はいくらですか?

物件の状態・エリア・修繕範囲によって大きく違います。今回の築48年・120㎡の物件については、内見段階で200〜300万円程度を仮置きしています。雨漏り・床修繕・設備更新・クロス・建具が主な項目です。シロアリ被害が広範囲な場合や構造材の腐朽があれば追加費用が発生します。正確には業者の現地調査・見積りが必要です。

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戸建て投資では表面利回りの目安は何%ですか?

「何%あれば合格」という唯一の正解はありません。ただし築古戸建ては修繕リスクが高いため、物件価格だけで表面利回りを計算せず、リフォーム費・諸費用を加えた総投資ベースで考えることが多いです。今回は総投資ベースで12%前後を目標としています。固定資産税・保険・空室・修繕を引いた実質利回りはさらに低くなるため、それを念頭に置いた目標利回り設定が必要です。

土地値以下の物件なら築古戸建ても買っても安全ですか?

「土地値以下=安全」とは言えません。解体費が発生するため、購入価格+解体費が実質的な土地取得コストになります。また土地の換金性は接道状況・形状・需要・市況に左右されます。今回の物件では路線価ベースの試算と近隣事例を参考にしつつ、「万が一解体売却になったとしても損失を限定できるか」という観点でリスクを測っています。

床がふかふかしている中古住宅は危険ですか?

「ふかふか=即アウト」ではありませんが、原因の調査は必要です。床材の単純な劣化であれば修繕コストは比較的小さい。根太・大引の腐朽やシロアリ被害が広範囲な場合はコストが跳ね上がります。今回は縁側・台所の床のふかつきを確認しましたが、床下を開けるまで原因は分かりません。購入を前提に進める場合は必ず調査が必要だと考えています。

雨漏り跡がある中古戸建ては買わない方がいいですか?

雨漏り跡=買わないの理由にはなりません。ただし「過去に止まった跡か、今も続いているか」「原因が特定できているか」「修繕コストがどの程度か」を把握することが必要です。今回は縁側の天井に跡があり、その下の床がふかふかでした。契約前に屋根・外壁・天井裏の専門調査を行い、修繕費を見積りに反映させることが前提です。

中古戸建てはいくらまで指値できますか?

「売値の○%引きまで指値できる」というルールはありません。物件の状態・売出期間・売主の事情・市場環境によって全く異なります。今回は売値1,000万円に600万円で買付を入れましたが、これは「この価格にしたかった」のではなく、「自分の採算計算から出た価格が600万円だった」ということです。指値率ではなく、年間家賃・リフォーム費・出口から逆算した購入価格が先にあり、結果として売値との差が決まります。

木造住宅の解体費用はいくらかかりますか?

木造住宅の解体費は、規模・地域・接道状況・廃材の種類・アスベスト含有の有無などによって変わります。一般に木造住宅の解体は坪3〜5万円程度が目安として語られることが多いですが、今回のように庭石・池・残置物がある場合は追加費用がかかります。今回は120㎡の物件に対して約300万円を仮置きしています。実際には業者による現地調査・見積りが必要です。


まとめ・続きはこのブログで

今回の内見と買付計算を振り返ります。

築48年・土地300㎡超・庭と池つきの中古戸建てを見に行きました。ネットで見た印象はかなり良かったです。でも現地では縁側の天井に雨漏り跡、縁側と台所の床のふかつきを確認しました。床下は点検できませんでした。

民泊を検討しましたが、駐車場が軽1台分では商品力が弱いと判断して除外。戸建て賃貸で月9万円・年108万円を想定し、総投資ベースで12%前後を目標に計算すると、購入価格は600万円前後が限界でした。土地の出口も含めて考えた結果、600万円で買付証明を提出しました。

物件概要内容
売出価格1,000万円(当初1,350万円から値下げ)
土地300㎡以上(路線価ベースで土地部分のみ約1,000万円の試算)
建物約120㎡・築約48年・木造
内見で確認した課題雨漏り跡・床のふかつき・シロアリ未確認・床下未確認・残置物
想定賃料月9万円・年108万円(周辺相場からの事業計画上の想定)
想定リフォーム費200〜300万円(正式見積りなし・購入判断の概算)
買付価格600万円(現在売主回答待ち)
検討できる上限価格700万円程度まで

今のところ私の気持ちとしては、700万円までなら検討してもいいと思っています。

売主さんから回答が来たら、実際にいくらまで交渉できたのか、購入することになったのか、それとも縁がなく終わったのか。このブログで続きを書きます。

もし購入できた場合は、ホームインスペクション・シロアリ調査・雨漏り修繕・リフォーム見積り・DIY・庭づくり・池の再生・戸建て賃貸募集・実際の家賃・最終利回りと、一連の記録を続けていく予定です。


外部の公式一次情報
・国税庁「No.4602 土地家屋の評価」(路線価・相続税評価の考え方):https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4602.htm
・国税庁「路線価図・評価倍率表」:https://www.rosenka.nta.go.jp/
・観光庁「民泊サービスの在り方」(住宅宿泊事業法・民泊制度ポータル):https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/
・国土交通省「既存住宅のインスペクション(住宅診断)について」関連資料
・国土交通省「不動産情報ライブラリ」(取引価格情報):https://www.reinfolib.mlit.go.jp/

免責事項
本記事は筆者個人の物件検討記録であり、不動産の購入・投資を推奨するものではありません。物件ごとに建物状態・法令・権利関係・収益性等が異なります。記事内の利回り計算・リフォーム費・解体費はあくまで筆者の概算であり、正確性を保証するものではありません。不動産の購入にあたっては、専門家(不動産会社・建築士・税理士等)への確認のうえ、ご自身の責任でご判断ください。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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