退職後にやりたいことを書き出したら、明日の朝が待ち遠しくなった話

FIRE

朝6時に起きて、シャワーを浴びて、急いで朝食を食べて、電車に乗る。

20年以上、ほぼ同じことを繰り返してきた。嫌いではなかった。でも、ある日ふと気づいてしまった。「今日、自分で何かを決めたか?」と。

起きる時間も、いる場所も、会う人も、ほとんど全部、自分では決めていない。それ自体は別に特別なことじゃない。会社員というのはそういうものだと思って、20年以上働いてきた。

ただ——そうじゃない人生があることを、少しずつ知るようになった。

この記事は、退職後の計画を公開する記事ではない。予定表を見せたいわけじゃない。「毎日、自分で選べる人生ってどんな感じだろう」と想像し続けてきたことを、書いてみようと思った。

私が退職後に目指すのは、FIREでも、セミリタイアでもありません。「明日の朝が待ち遠しい」と思える毎日を送ること。それだけです。

【目次】

  1. 「明日が待ち遠しい朝」に気づいたきっかけ
  2. 平日の昼間に、銀行へ行く
  3. 空港近くに戸建を買う——拠点という概念
  4. タイに行く——仕事ではなく、夢を形にする旅
  5. ゆっくり朝食を食べるということ
  6. 健康は、人生で一番大切な資産
  7. アフリカへ植物を探しに行く
  8. 日本全国のナーセリー巡り
  9. 自分の物件を、自分の目で見る
  10. 英語とタイ語——言葉を増やすことで広がるもの
  11. 植物の仕事と植物のブログ
  12. やらないことを決めた理由
  13. 会社員時代と退職後の比較
  14. 退職後にやりたいこと一覧
  15. まとめ——退職は、始まりだった

「明日が待ち遠しい朝」に気づいたきっかけ

ある土曜日の朝、植物の輸入仕入れについて調べていたとき、気づいたことがある。気づけば3時間たっていた。疲れていなかった。むしろ、もっとやりたかった。

「そういえば、仕事でこういう気持ちになったことは最近あったか?」と思ったとき、すぐに答えが出なかった。これが、私にとってひとつの転機だった。

好きなことをやっているとき、時間が違う速さで流れる感覚がある。それを平日の朝に感じられたら——そう思ってから、退職後の生活をまじめに考えるようになった。

「退職したい」という気持ちではなかった。「今と違う時間の使い方をしたい」という気持ちだった。

平日の昼間に、銀行へ行く

これを話すと、少し笑われることがある。「退職後の楽しみが銀行?」と。

でも私にとっては、これがかなり重要なことだ。不動産投資を続けていると、銀行との関係が物件の将来を大きく変える。どの銀行が、どういう物件に対してどういう条件を出してくれるか。それは会って話すことでしか分からない。

今は平日に動けない。銀行の担当者と会えるのは、休みを取ったとき、もしくは電話とメールだけだ。退職後は、それが変わる。平日の昼間に銀行を訪ねて、担当者とじっくり話せる。新しい銀行との関係も作れる。

「融資開拓に自分で動ける」という状態は、事業をやっている人間にとって、思ったより大きな変化だ。

空港近くに戸建を買う——拠点という概念

いつかやりたいことのひとつが、空港の近くに戸建てを手に入れること。植物の栽培スペースとして使い、不動産の事務所にもしたい。将来は、そこが活動の拠点になるイメージを持っている。

今すぐ実現できるかは分からない。でも「ここが自分の仕事場で、ここから世界に出ていく」という場所を持てたら、どんな感じだろう、と想像するだけでわくわくする。

退職後は、そこを少しずつ自分で作っていきたい。完成形を目指すのではなく、作っていく過程を楽しみたいと思っている。

タイに行く——仕事ではなく、夢を形にする旅

タイには、植物事業のパートナーがいる。今後の展開について話したいことが、いくつかある。「いつか行きましょう」と言い続けて、もう何年もたった。

退職後は、この「いつか」をなくしたい。

ただ観光しに行くわけじゃない。でも、純粋な仕事の出張でもない。夢の続きを話しに行く旅だと思っている。日本でいうナーセリーに相当する場所を回って、現地の植物市場を見て、これから何ができるかを話す。そういう時間が、退職後には取れるようになる。

会社員をやっているとき、有休を取って海外に行くのは、なかなか気が重かった。退職後はその感覚がなくなる。これも、思ったより大きなことだと感じている。

ゆっくり朝食を食べるということ

会社員時代の朝は、時間との戦いだった。起きてシャワー、着替え、移動。朝食を「ちゃんと食べる」ことすら、日によってはできなかった。

退職後は、コーヒーを淹れて、ゆっくり飲みながら今日の予定を考えたい。この「考える」が大事で、誰かに決められた予定を確認するのではなく、今日は何をしようかと自分で組み立てる朝にしたい。

朝食の内容は、プロテインとバナナと決まっていて、そこに変化はない。でも、それを食べる時間の感覚が変わるだけで、一日の始まりがまったく別物になる気がしている。少なくとも、今よりずっと落ち着いた気持ちで朝を始められる。

健康は、人生で一番大切な資産

毎朝、自重トレーニングを続けている。退職後もここは変えないつもりだ。むしろ、週2回のジムも組み合わせて、今よりちゃんとやりたいと思っている。

体力と体の状態は、全ての活動の土台になる。アフリカに行くにも、タイに行くにも、ナーセリーを歩き回るにも、体が動くことが前提だ。資産がいくらあっても、体が動かなければ意味がない。その意味で、健康は本当に最も重要な投資だと考えている。

自重トレーニングは場所を選ばないのがいい。タイに行ったとしても、宿泊先でできる。旅先で運動習慣が崩れない、というのは地味に大きい。

アフリカへ植物を探しに行く

いつか、アフリカへ行きたい。

旅行ではなく、新しい仕入れ先を探す旅だ。希少な植物が自生しているエリアを訪ねて、現地の生産者と話して、日本にはまだない植物に出会いに行く。

これは「夢」のカテゴリに入っている。いつ実現できるかは分からない。体力も必要だし、現地のネットワークも必要だし、言葉の壁もある。でも、「やりたいことのリストに入っている」というだけで、動き方が変わる。アフリカに行くために何が必要かを考え、それに向けて準備する。そのプロセス自体が、退職後の毎日を充実させてくれると思っている。

日本全国のナーセリー巡り

日本には、面白いナーセリー(植物専門の生産・販売業者)がたくさんある。でも、平日に動けないと行ける場所が限られる。週末にわざわざ遠くへ行くのも、家族の予定と合わせると難しかった。

退職後は、これを変えたい。平日に車で動いて、気になるナーセリーを訪ねる。そこで働いている人と話して、勉強して、新しい植物と出会う。ただ買い物をしに行くのではなく、その場所の人と仲良くなりに行く感覚だ。

好きな人に会いに行く旅。それがナーセリー巡りだと思っている。

自分の物件を、自分の目で見る

今は、管理会社にほとんどお任せしている。それは信頼しているからでもあるし、自分が動ける時間が限られているからでもある。

退職後は、もう少し自分で動きたい。物件を定期的に自分の目で見に行く。入居者さんがどんな状態で住んでいるか、建物の状態はどうかを確認する。管理会社へのお任せを減らすわけじゃないけど、自分も把握しておきたい。

事業をやっているなら、現場を知っていた方がいい。これは当たり前の話だが、会社員のうちはなかなかできなかった。

英語とタイ語——言葉を増やすことで広がるもの

英語は今も勉強しているが、正直まだ不自由さがある。退職後はもう少し時間をかけて、自然に話せる状態に近づけたい。

それとは別に、タイ語も始めたいと思っている。目標はタイ語検定3級。いつか、タイの現地ナーセリーとタイ語だけで商談できるようになりたい。通訳なしで話せるようになれば、関係の深さが変わる。そこを目指している。

言語を学ぶのは、単にコミュニケーションのためだけじゃない。その国の考え方や文化への入り口になる。タイが好きな理由のひとつも、そこにある気がする。

植物の仕事と植物のブログ

植物の輸入販売をもっと広げたい。日本にまだあまり入っていない植物を、日本に届けたい。それが今の動機の中心にある。

不動産ブログは書いてきたが、植物のブログも始めたいと思っている。好きなことを書く場所を持つことで、仕事とも違う、趣味とも違う何かが生まれるような気がしている。何か大きなことを発信しようというより、好きなものを記録する場所として使いたい。

植物の仕事と、不動産の仕事と、ブログの3つが重なる部分——そこが退職後の活動の中心になっていくんじゃないかと、漠然と思っている。

やらないことを決めた理由

ゴルフはやらない。飲み歩きもしない。テレビもほとんど見ない。

別にこれらを否定したいわけじゃない。会社の付き合いでゴルフをやる文化は分かるし、それが楽しい人もいると思う。ただ、私はそこに時間を使うより、植物に時間を使いたい。勉強に使いたい。ブログに使いたい。旅に使いたい。家族と過ごしたい。

「何もしない」のではなく、やりたいことが多すぎて時間が足りない——退職後の生活は、そういうものになると思っている。だから、やらないことをあらかじめ決めておく必要がある。

退職後にやりたいこと一覧

やりたいことなぜやりたいか今できない理由
銀行を回って融資開拓新しい銀行との関係を直接作りたい平日に動けない
空港近くに戸建を取得植物・不動産・事業の拠点にしたい物件探しに時間が割けない
タイへ行く(パートナーと面談)植物事業の未来を話し合いたい長期の有休が取りにくい
ゆっくり朝食・コーヒータイム一日を自分のペースで始めたい毎朝時間との戦い
毎朝・自重トレーニング健康は全ての土台時間・体力が残っていない朝も多い
週2回・ジム体を継続的に鍛えたい曜日の調整が難しい
アフリカへ植物の仕入れ旅まだ日本にない植物に出会いたい準備・期間・体力が必要
日本全国のナーセリー巡り植物の人たちと話し、学びたい平日に動けない・遠方が難しい
自分の物件を定期的に見に行く現場を自分の目で把握したい平日に動けない
英語を磨くもっと自然に話せるようになりたい勉強時間が不足している
タイ語検定3級を取る現地商談をタイ語でできるようになる勉強に集中できない
植物輸入の拡大日本に魅力的な植物を届けたい動ける時間と資金の問題
植物ブログを始める好きなことを記録・発信したいコンテンツ作成の時間がない

会社員時代と退職後の生活比較

会社員時代(今)退職後(目指す姿)
朝の始まりアラームで起きて急いで支度、電車自分のペースで起きて、コーヒー・朝食・計画
平日の過ごし方会社のスケジュールに従う銀行・物件・ナーセリー・勉強・執筆を自分で決める
海外移動有休調整・申請・職場への気遣い必要なときに動ける。タイも、アフリカも自分次第
銀行との関係書面・電話中心。面談は休日を使う平日に直接会いに行ける。関係が作りやすくなる
健康管理自重トレーニングは習慣。ジムは行けないことも毎朝トレーニング+週2回のジムを組み込める
勉強(語学)スキマ時間に英語。タイ語はほぼ手つかず英語とタイ語に計画的に時間を作れる
植物の仕事副業的な関わり。時間が限られるメインの事業として本格的に動ける
朝、目覚めたとき「今日も仕事か……」「今日は何をしようか」

まとめ——退職は、始まりだった

書いてみて気づいたことがある。私がやりたいことのほとんどは、派手でも豪華でもない。

銀行を訪ねる。植物を見に行く。朝ゆっくりコーヒーを飲む。タイ語を勉強する。物件を見に行く。ブログを書く。

地味かもしれない。旅行三昧でも、贅沢な毎日でもない。ただ、全部、自分で決めたことだ。

それが大事だと思っている。誰かのスケジュールで動く日々ではなく、「今日は何をしようか」と朝に考えられる毎日。たったそれだけのことで、人生の感触がまったく変わると思っている。

20年以上、資産形成を続けてきた。お金を増やしたかったのではなかった。本当は、この「選べる時間」を買いたかったんだと、今になって分かる。

私が本当に目指しているのは——「明日の朝が待ち遠しい人生」だ。

今日みたいな記事を書いていると、それを実感する。タイ語の勉強が少し進んだ日も、ナーセリーで珍しい植物を見つけた日も、銀行で新しい担当者と話が弾んだ日も、全部「また明日も何かある」と思えるはずだ。

私は、会社を辞めたいのではありません。

自分で毎日を選べる人生を送りたいだけです。

明日の朝が待ち遠しい——そんな毎日を送りたいから、20年以上資産形成を続けてきました。

退職は人生の終わりではありません。私にとっては、本当にやりたかった人生の、始まりです。

📣 あなたの「明日の朝が待ち遠しくなること」は何ですか?

やりたいこと、行きたい場所、会いたい人——退職後に限らず、今日でも明日でもできることかもしれません。ぜひコメントで教えてください。読んでいて「自分もそうだ」と思ったことがあれば、それが一番うれしいです。

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※本記事は個人の考え・生活計画をもとにした記録です。退職の判断や投資の実行には個人差があります。ご自身の状況をよく確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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