前回の記事で、今週末に田舎に帰って両親に退職を伝えると書きました。今日、行ってきました。
報告します。ちゃんと話せました。
父が先に話し始めた
実家に着いて、まずは父の話から始まりました。
父はもうすぐ80歳になります。「自分の遺産についていろいろ整理しておきたい」と、財産の状況を一つひとつ説明してくれました。
聞きながら、少し胸が詰まりました。親がそういう話をする年齢になったんだな、ということと、自分がこれから親に心配をかけることになるかもしれない、ということが同時に頭にあって。
父の話が一通り終わったあと、「実は俺も報告があって」と切り出しました。
「会社を辞めることにした。」
最初は驚いていた
父も母も、最初は黙っていました。
驚いているのはわかりました。うちは両親も、兄弟の家族も、みんなサラリーマンです。自営業の人間は一人もいない。「会社を辞めて自分でやっていく」というのが、そもそもどういうことなのか、イメージがしにくい家族です。
だから、「え、なんで」とか「大丈夫なの」という前に、まず驚きが来た、という感じでした。
そこで前回の記事で書いた通り、準備してきた数字を出しました。
今持っている資産の内訳。不動産からの毎月のキャッシュフロー。子供たちの教育費の見込み。生活費の試算。退職後もここから何もしないわけではなく、自分なりに動いていくこと。
数字を見ながら、父が少しずつ頷いていくのがわかりました。
FIRE・早期退職を親にどう説明する?46歳の私が考えた伝え方
父が言ったこと
「ちゃんと数字を示して話をしてくれて、大丈夫なことは理解できた。」
そう言ってから、こう続けました。
「子供にだけはちゃんとやりたいことをやらせてあげるように。お前たち兄弟がしてきたように。」
孫のことを考えて言ってくれた言葉でした。
自分が好きな進路を選んできた。高校も大学も、就職する会社も。それを親に許してもらってきた。今度は自分の子供たちに同じことをしてやれ、ということです。
退職の話なのに、気づいたら親から子育ての話をされていました。
母が言ったこと
母は静かに聞いていて、最後にこう言いました。
「あなたは高校も、大学も、就職する会社も全部自分で決めてきた。これからの人生もあなたが決めることに間違いはないと思う。」
この言葉、ちょっと刺さりました。
母がずっとそう思っていてくれたというより、今日この場で、退職という話を受け止めながら、それでもそう言ってくれた、ということが。不安を感じているのはわかっている。それでも、私の判断を信じると言ってくれた。
素直にありがたかったです。
サラリーマン家族に「自営」を説明する難しさ
話しながら感じたのは、「会社員をやめて自分で稼ぐ」という概念の説明が、やっぱり難しいということです。
親の世代の感覚では、「会社に属している=安定」「会社を辞める=収入がなくなる」という図式が強い。不動産収入で生活できる、というのが実感として湧きにくい。
だから今回、言葉で説明しようとするより、数字を見せることに徹しました。「毎月これだけ入ってきていて、生活費はこれだけで、この差がある」という表を見てもらうことで、抽象的な不安が少しだけ具体的になる。
全部わかってもらえたとは思っていません。でも、「とりあえず今は大丈夫そうだ」という感触は持ってもらえたんじゃないかと思っています。
これで「報告」は終わった
退職を決めてから、妻に話し、姉に話し、そして今日両親に話しました。
これで、近しい人への報告は一通り終わりです。
残るのは実際に退職するだけ、という状態になりました。
両親に心配をかけていることは確かです。でも今の自分にできることは、実際に生活を軌道に乗せて、「ほら、大丈夫だったでしょ」と言える状態を作ることだけです。言葉より結果で安心させるしかない。
父が言った「子供にやりたいことをやらせてやれ」という言葉も、頭に置いておきます。自分がやりたいことをやりながら、子供たちにも同じことができる環境を作る。それが今の自分の目標になりました。
がんばります。
【前回の記事:46歳で会社を辞めることを両親に伝えます|心配させないために準備したこと】
※本記事は個人の実体験に基づく記録です。投資・不動産・退職判断は個人の状況によって異なります。内容を参考にされる際は専門家にご相談ください。
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