不動産を買い進めていくうえで、どうしても避けて通れないのが融資です。
自己資金だけで物件を買える人は少ない。銀行からお金を借りることができるかどうか、そしてどれだけ借りられるかが、投資の規模を決めます。1棟目はなんとか通った、でも2棟目、3棟目となると、どう動けばいいかわからない——そういう壁に突き当たる人は多いと思います。私もその一人でした。
自分なりにいろいろと本を読んできましたが、融資に特化して書かれた本はそう多くありません。今回は、その中から特に参考になった3冊を紹介します。
【目次】
- 1冊目:元銀行員が語る「銀行員の見ている数字」
- 2冊目:銀行員の本音を集めた一冊
- 3冊目:サラリーマン大家が融資を引けるようになるまでのノウハウ
- 3冊を読んで共通して感じたこと
- 自分の現状と、これからの動き
1冊目:元銀行員が語る「銀行員の見ている数字」

融資の実務を知る元銀行員が、不動産投資家向けに「銀行がどこを見るか」を実践的に解説した一冊。
著者の半沢大家さんは、元銀行員という経歴を持つ不動産投資家です。北関東を中心に物件を所有されており、新築をメインに扱っているようです。
この本が他の融資本と違うのは、「銀行員だった人が書いている」という点です。投資家の立場から「融資を通すにはどうすればよいか」を論じる本は多い。でも、銀行員が実際に何を見て、何を判断しているかを内側から書いている本は少ない。
どういった資料や情報が必要か、銀行員がどの数字を重視するか、資料をどう整えると印象が変わるか——そういった実務レベルの話が具体的に書かれています。
「融資を申し込んだのに断られた」という経験のある方には、特に参考になると思います。なぜ断られたのか、どう改善すれば通る可能性が上がるのか、それを銀行員の目線から逆算して理解できる一冊です。
2冊目:銀行員の本音を集めた一冊

複数の銀行関係者が「銀行員の本音」をもとに書き下ろした、融資の実態に迫る一冊。
こちらは、元銀行員・現役銀行員・経営者の方々が共同で書かれた本です。一人の著者ではなく、複数の銀行関係者の視点が盛り込まれているのが特徴です。
「銀行員の本音」というタイトルが示す通り、建前ではない、現場のリアルな考え方が書かれています。銀行側がどういう顧客を好み、どういう案件に二の足を踏むのか。融資を「お願いする側」からではなく、「判断する側」からの視点で書かれています。
1冊目と合わせて読むと、「どう資料を準備するか」と「銀行員はそれをどう見るか」の両面が揃います。この2冊をセットで読むだけで、融資に対する理解がかなり深まると感じました。
3冊目:サラリーマン大家が融資を引けるようになるまでのノウハウ

📚 元サラリーマン投資家による融資獲得ノウハウ(Amazon)
サラリーマンから不動産投資家になった著者が、融資を引けるようになるまでの実践的なノウハウを集めた一冊。
3冊目は、元サラリーマン投資家さんが書かれた本です。銀行員出身ではなく、投資家自身の経験から書かれている点が、前の2冊とは違う視点を与えてくれます。
最初は融資が通らなかった。何を変えたら通るようになったか。どういう順番で銀行回りをしたか。失敗も含めたリアルな体験から引き出したノウハウが書かれています。
「自分と同じ立場の人がどうやって融資を獲得していったか」という視点は、銀行員目線の本とは別の意味で参考になります。特に、これから融資開拓を始めようとしている方には、最初の一冊として手に取りやすい内容だと思います。
4. 3冊を読んで共通して感じたこと
3冊を通じて、共通して感じたことがあります。
融資は「お願いするもの」ではなく、「信頼を積み上げるもの」だ、ということです。
銀行員は、資料の中身だけを見ているわけではありません。この人はどういう考え方をしているか、どれだけ数字を把握しているか、リスクをどう認識しているか——そういう「人」として見られている部分が大きい。
書類の整え方も大事ですが、その前に「銀行員が安心して貸せる相手」になることが必要で、そのために何をすべきかを3冊それぞれの角度から整理できます。
また、決算書・確定申告書の見せ方がいかに重要かも、繰り返し出てくるテーマでした。「黒字を出し続けること」が信頼の土台であることは、どの本にも共通して書かれています。
5. 自分の現状と、これからの動き
自分の話をします。
法人の確定申告・決算書は、3期以上連続で黒字を維持しています。これは、融資を受けるうえでの最低条件の一つとされていることが、これらの本を読んでよくわかりました。
ただ、黒字を出していれば自動的に融資が通るわけではありません。どの銀行に、どの順番で、どんな資料を持ってアプローチするか——そのプロセスが、融資を引けるかどうかを大きく左右します。
これからやりたいのは、銀行回りを本格的に再開することです。今まで取引のある銀行だけでなく、地域の信金を含めて新しい関係をつくっていく。FIREに向けて、退職前にできる限り信用を積んでおきたいという気持ちがあります。
会社員という属性がなくなると、個人の信用は下がります。法人があるとはいえ、勤続年数・給与という後ろ盾は使えなくなる。だから今のうちに動いておく必要があると、これらの本を読んで改めて感じました。
融資について勉強したいという方には、この3冊をお勧めします。読む順番は、1冊目(元銀行員・実務編)→ 2冊目(銀行員の本音編)→ 3冊目(投資家の体験編)の順が、個人的にはわかりやすいと思います。
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📣 融資の勉強、どうやっていますか?
不動産投資で融資に苦労した経験がある方、逆に銀行開拓がうまくいったという方、ぜひ参考にした方法や書籍を教えてください。独学で本を読むのか、セミナーに参加するのか、すでに融資を引いている投資家に直接聞くのか——融資の勉強方法は人によっていろいろあると思います。
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