退職したいと妻に伝えた日——夫婦で話し合った、正直な記録

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ずっと言えなかった。

退職したいという気持ちは、何年も前からあった。でも、妻にそれを言い出せずにいた。どう切り出せばいいのか、何度も考えては「まだいいか」と先送りにしてきた。

単身赴任なので、妻と話せるのは週末だけだ。せっかくの週末に、「会社を辞めようと思う」なんて話を持ち出す気にもなれなかった。

それが変わったのは、ある平日のことだった。

【目次】

  1. 最初のLINEと、消えたメッセージ
  2. 2度目のLINEと、週末の話し合い
  3. パワハラの話をしたら、妻は「訴えた方がいい」と言った
  4. 妻はChatGPTに聞いていた
  5. 妻が一番心配していたこと
  6. 数字を整理して、妻に送った
  7. もし資産が減ったら、会社員へ戻ることも考える
  8. 私が考えていたこと vs 妻が心配していたこと
  9. まとめ——退職は、自分一人では決められない

最初のLINEと、消えたメッセージ

会社で、「もう限界かもしれない」と思うことがあった。

詳しくは書けないが、積み重なってきたものがある日ふっと溢れた感覚だった。そのタイミングで、妻にLINEを送った。

「もう会社を辞めようと思う。」

勢いだった。深く考えてから送ったわけじゃない。

すぐに返事が来た。「タイから帰ってきたばかりだから、まだ慣れていないだけじゃない?」という内容だった。

でも、そのメッセージはすぐに消えた。

削除されたんだと思う。送ってから、「これは言うべきじゃなかった」と思い直したのだろう。

その気持ちは、なんとなく分かる気がした。慰めているつもりが、責めているように聞こえたかもしれない。妻は妻で、どう返せばいいか迷ったのだと思う。その後、退職の話はしばらく出なかった。

2度目のLINEと、週末の話し合い

また会社で、辞めたいと思う出来事があった。

今度は少し違う聞き方をした。「いくらあれば辞めてもいいと思う?」と送ってみた。お金の話から入ろうと思ったのかもしれない。論理的に聞こえる方が、伝わりやすいかとも思った。

返事は「週末に帰ってきたら話そうか」だった。

LINEで片付く話じゃない、ということだと理解した。その週末、久しぶりにちゃんと話した。

パワハラの話をしたら、妻は「訴えた方がいい」と言った

まず、職場で起きていたことを話した。パワハラに近い状況が続いていたこと、それが積み重なって限界が近い気がしていること。

妻は真剣に聞いてくれていた。そして「それなら会社を訴えた方がいい」と言った。

悪意ある言葉ではなかった。妻なりに、私のことを守ろうとしてくれていたのだと思う。

ただ、私は争いたいわけではなかった。今の会社に感謝していないわけでもない。20年以上お世話になった職場だ。静かに、円満に、次のステージへ進みたいというのが本音だった。

そのことを伝えると、妻は黙って聞いていた。

妻はChatGPTに聞いていた

しばらくして、妻が言った。「ChatGPTに聞いたら、ちゃんと収入を確認した方がいいって言われた。」

少し笑ってしまった。でも、正直な反応だと思った。

分からないことがあれば調べる。私も同じことをする。それが今の時代だし、妻がこの問題を自分なりに考えようとしていた証拠だとも思った。責める気持ちは全くない。むしろ、一緒に考えようとしてくれていることが伝わってきた。

そして、「収入を確認する」というのは、当たり前に正しい。それは私も分かっていた。

妻が一番心配していたこと

話し合いを続けるうちに、妻が一番心配しているのは何かが分かってきた。

子どもの教育費だった。

これから学費がかかる時期がある。生活費も必要だ。私の給与がなくなれば、今と同じように資産が増え続けるわけではない。その不安は、当然のことだ。

私は「大丈夫だよ」と言いたい気持ちがあった。でも、根拠もなく安心させようとするのは違う。妻の心配は、正しい心配だ。感情で否定するより、数字で向き合う方が誠実だと思った。

数字を整理して、妻に送った

そこで、現在の状況を全部まとめた。

会社の給与収入、不動産からの家賃収入、保有資産の状況、毎月の生活費、子どもの教育費の見通し——それらをできるだけ正確に整理して、妻に送った。

自分でも、改めて数字を並べてみた。

会社の給与がなくなれば、資産の増えるスピードは落ちる。それは事実だ。でも、家賃収入があって、保有資産がある状態で、生活できなくなるかと言えばそうではない。少なくとも、今の見立てでは。

ただ、「今の見立てでは」というのが重要だ。将来のことは分からない。予期しない出費が重なることもあるし、家賃収入が下がることもあり得る。その不確実性を無視して「大丈夫」と言うのは無責任だと思っていた。

もし資産が減ったら、会社員へ戻ることも考える

数字を整理する中で、自分の中でひとつ決めたことがある。

もし退職後に資産があるラインを下回るようであれば、会社員へ戻ることも考える。

そう決めたら、不思議と気持ちが落ち着いた。退職は「一度切り」の選択ではない。会社員を辞めても、また戻る選択肢もある。そう考えると、退職の決断がもう少し冷静に見えるようになった。

妻にもその考えを伝えた。どう受け取ってくれたかは、まだはっきりとは分からない。でも、話は続いている。それだけは分かる。

今も、答えは出ていない。

私が考えていたこと vs 妻が心配していたこと

私が考えていたこと妻が心配していたこと
家賃収入と保有資産があれば生活できる給与がなくなったら将来の資産はどうなるのか
精神的な余裕を取り戻したい子どもの教育費はどうするのか
植物事業・不動産・ブログで収入の柱を増やせる事業がうまくいかなかった場合はどうなるのか
会社と争いたいわけではなく、静かに卒業したいそれならなぜ今辞める必要があるのか
ダメなら会社員に戻ればいい本当に戻れるのか。年齢を考えると不安
長く続けることより、自分らしく生きることを優先したい家族全員が安心して暮らせることが最優先

どちらが正しいとか、どちらが間違っているとかではない。どちらも、それぞれの立場から当然出てくる考えだと思っている。

まとめ——退職は、自分一人では決められない

この話をまとめる言葉を探していたが、うまく見つからない。

退職は、自分一人で決めるものではないと、今さらながら実感している。家族がいれば、お金のことも、子どものことも、将来のことも、全部一緒に考えなければならない。それが当たり前のことで、妻の心配は、当然の心配だ。

私はずっと「退職をどう伝えるか」を考えていた。でも本当に大事なのは「伝える」ことではなく「話し合う」ことだったと思う。自分の気持ちを説明して、妻の不安を聞いて、お互いが納得できる答えを探す。その過程を省略して「退職します」とは言えない。

今も、夫婦の話し合いは続いている。答えはまだ出ていない。でも、話せていること自体が前に進んでいることだと思っている。

退職は、自分一人で決めるものではありません。家族がいるなら、なおさらです。

私は会社を辞めたいと思っています。でも、それ以上に大切なのは、家族が安心して笑って暮らせることです。だから私は、急いで答えを出すつもりはありません。

これからも妻と話し合いながら、一歩ずつ前に進んでいこうと思います。このブログでは、その過程も正直に書いていきます。

📣 あなたはどうでしたか?

退職や転職を家族に話した経験がある方——どんな反応でしたか。どう話し合いましたか。「うちも同じだった」「こうやって乗り越えた」など、ぜひコメントで聞かせてください。私自身もとても参考にしたいと思っています。

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※本記事は個人の体験・見解をもとにしています。退職・資産形成の判断はご自身の状況をよく確認のうえ、必要に応じて専門家にご相談ください。

プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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