事故物件の買付結果:2番手だった。満額で1番手を抑えた人がいた話と、次に活かすこと

不動産

📖 この記事は前回の続きです

前回は、孤独死後の事故物件を一人で内見し、指値50万円の買付証明書を作成・送付するところまでを書きました。→ 【前回記事:事故物件を一人で内見してきた】

【目次】

  1. 週明け火曜日、やっと連絡が来た
  2. 結果:2番手だった
  3. ちょっとほっとして、でも悔しかった
  4. 買付の「番手」が意味すること
  5. 次こそ1番手を取りにいく

1.週明け火曜日、やっと連絡が来た

買付証明書を送ってから、連休を挟んでずっと連絡を待っていた。

週明けの火曜日、やっと不動産会社から電話があった。買付証明書を送ってメールでも連絡をしていたにもかかわらず、ここまで音沙汰がなかった担当者から、ようやくの一報だった。

「買付証明書ありがとうございました。」という出だしで、どちらの話かはすぐに分かった。

2.結果:2番手だった

「残念ながら、買い付けは2番手でした。1番手の方は、満額でのご申し込みでした。」

それだけだった。シンプルな結果だった。

私が申し込んだのは指値100万円を引いた50万円。売値は約150万円だった。1番手の方は満額、つまり150万円で申し込んでいた。金額としての差は100万円だが、番手では一番手と二番手の差がある。その差は、額面以上に大きい。

一通り話を聞いたあと、「もし1番手の方の話が下りるようであれば、ご連絡いただけますか。満額でも構いません」と伝えて電話を切った。

3.ちょっとほっとして、でも悔しかった

電話を切ってから、自分の気持ちを確認した。

正直に言うと、少しほっとした部分もあった。ゴミ屋敷の事故物件を1人で内見して、2〜3分で出てきた。水回りの確認もできていない。腐敗臭はなかったとはいえ、特殊清掃の跡がある物件だ。「本当に買えてよかったのか」という問いに、まだ自信を持って答えられる状態ではなかった。

同時に、悔しい気持ちもあった。

あの物件は、相場からすると安かった。修繕費を加味しても、うまく動かせれば収益化できる案件だったと今でも思っている。「買えていたら確実に儲かっていた」とまでは言えないが、取り組む価値のある物件だったことは確かだ。

ほっとしたことと、悔しいことが同時にある。それが正直なところだ。

4.買付の「番手」が意味すること

今回の反省として、改めて「番手」の重要性を実感した。

買付証明書に法的な拘束力はない。申し込んでも断れるし、売主も必ずしも金額順に判断するとは限らない。ただ、番手には意味がある。

1番手を押さえておくと、仮に2番手がより高い金額を提示してきても、売主・仲介が1番手優先で話を進めてくれるケースがある。「先に申し込んでくれた方だから」という信義的な判断も、不動産取引では実際に働く。

逆に言えば、2番手以降は何かあったときの「繰り上がり待ち」だ。1番手の方が条件を変えるか、ローン審査が通らないか、気が変わるかしなければ、自分のターンは来ない。

今回私がしたことは、指値を入れて様子を見た。もし最初から満額で入れていれば、1番手になれた可能性があった。100万円の指値にこだわったことで、1番手を逃した。それがこの案件の結末だった。

判断今回の私1番手の方
申込金額50万円(指値100万)150万円(満額)
番手2番手1番手
結果繰り上がり待ち交渉継続

「指値を入れることで安く買えるかもしれない」という考えは合理的だ。ただ、人気のある物件・希少性のある物件では、指値より番手を優先する判断もある。今回はそこの見極めが甘かったと思っている。

5.次こそ1番手を取りにいく

今回の学びは一つだ。「良いと思ったら、まず1番手を取りにいく」。

買付証明書に拘束力はない。1番手を押さえておいて、その後の調査で問題があれば断ることもできる。だからこそ、指値かどうかより先に「番手を確保する」という判断を優先した方がいい場面がある。

特にこういった市場に出にくいタイプの物件——事故物件、訳あり、特殊な条件がついているもの——は、気づいたときにはすでに複数の買付が入っている場合がある。情報の非対称性が大きく、見つけた段階で動ける人間が少ないからこそ、見つけた自分が素早く動ける状況を作っておく必要がある。

今回は2番手だった。それは事実として受け止める。次は1番手で入る。それだけだ。


まとめ

連休明けに不動産会社から連絡が来た。結果は2番手で、1番手の方が満額で申し込んでいた。

ちょっとほっとして、でも悔しかった。

物件としての魅力はあったと今でも思っている。ただ、50万円の指値にこだわって2番手になったことは、今回の反省点として持っておく。次の案件では、まず1番手を確保することを優先する。

仲介さんとの関係は続いている。次の物件が出てきたときに、どう動けるかが大事だ。

📌 次回予告

この事故物件の話はひとまずここで一区切りです。次の物件が動き出したら、またここに書きます。

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プロフィール
この記事を書いた人
さいかすたろう

さいかすたろう|45歳からの自由研究

20年以上会社員として働きながら、不動産投資と資産形成を続けてきました。現在は総資産3億円。退職後の自由な暮らしを目指して挑戦中です。同じ悩みを持つ方の参考になる情報を発信しています。

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