先日、久しぶりに実の兄に会った。
東京への出張があるということで、時間を合わせて話をした。不動産投資をしていることは兄も知っていたが、会社を辞めるつもりだということは、これが初めて伝える機会だった。
【目次】
転職の提案を断った理由
「嫌なことがあるなら、うちの会社に来ないか。給料は下がるかもしれないけど、楽にできるはずだから」
兄はそう言ってくれた。「好きなように仕事もできるよ」という言葉もあった。
ありがたかった。本当に。血のつながった兄が、そういう気持ちで言ってくれているのはわかっていた。でも、私の答えは決まっていた。
「ありがとう。本当に困ったらお願いするよ」
それだけ伝えた。
今の自分は、誰かのためではなく、自分のために生きたいと思っている。兄の会社に転職するという選択は、「嫌なことから逃げる」ための選択になってしまう。それは今の自分が求めているものではない。FIREを目指しているのは、仕事が嫌だからではなく、自分で時間を選べる生き方に移りたいからです。その二つは、似ているようで全然違う。
兄の提案は断ったけれど、こういう話をしてくれる存在がいることには、素直にありがたみを感じた。
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兄もFIREに興味があったという話
転職の話が一段落したあと、兄が少し照れくさそうに話し始めた。
「お前のようにFIREしたいけどな。嫁さんがそういうのに興味あって、色々と調べてるんだよ」
そして、「実は不動産も買ったんだ」という話になった。
少し驚いた。兄が不動産を買ったという話は聞いていなかった。でも、聞いてみると、奥さんが興味を持って調べ始め、一緒に検討して購入したとのことだった。
自分の経験や考えを直接伝えたことはなかったが、何かしら影響があったのかもしれない。そう思うと、少しうれしかった。
兄が買った物件
物件の話を聞いてみた。名古屋周辺の築古戸建て。再建築不可の物件だという。
再建築不可の物件は、私自身も以前から注目しているジャンルです。価格が抑えられていて、利回りが出やすい。ただし、建て替えができないためリスクの理解が必要で、融資がつきにくいという制約もある。出口をどう考えるかが、通常の物件より重要になります。
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賃貸か民泊かはまだ決めていないとのことだった。リフォームが必要で、費用を出すのが難しいため、自分たちでDIYしようとしている。でも仕事が忙しくてなかなか時間が取れず、物件はまだ稼働していない状態だという。
話を聞きながら、色々と思うことがあった。
止まってしまっている理由に感じたこと
物件を買ったこと自体は、大きな一歩だと思う。行動できている人は多くない。購入を決断して動けたという事実は、評価していい。
ただ、話を聞いていると、止まっている理由がいくつか重なっていると感じた。
リフォーム費用が出せないからDIYにしようとしている。でも仕事が忙しくてDIYする時間が取れない。賃貸にするか民泊にするかもまだ決まっていない。だから、何から手をつけるかも曖昧になっている——そういう状態に見えた。
不動産投資は、物件を買ったあとに本当の仕事が始まります。買うことがゴールではなく、稼働させることがゴール。賃貸か民泊かという方針が決まらないと、リフォームの内容も変わるし、費用感も変わる。まず方針を決め、その方針に必要な費用を把握して、それをどう調達するかを考える——という順番で動かないと、全体が止まってしまいます。
費用が出せないからDIYという発想も、気持ちはわかるけれど、時間と技術と体力が必要です。本業で忙しい状態で、築古物件のDIYを並行してやり切ることは、想像以上に難しい。プロに任せる費用と、自分の時間と体力のどちらがコストとして小さいか、一度整理してみる価値があると感じた。
アドバイスできることはいくつか話した。ただ、その場でどこまで伝わったかは、正直わからなかった。
人に教えることの難しさ
今日の話で初めて気づいたことがある。
自分が不動産投資の経験を他の人に伝えたのは、今回が初めてに近い。家族に話すのは、知らない人に話すよりも、ある意味で難しいとも感じた。
知識を伝えることはできます。考え方を説明することもできる。でも、本人が本気で行動を変えるかどうかは、伝えた側にはコントロールできない。
本を読んで実行に移す人は5%しかいない、という話を以前書いたことがあります。アドバイスを聞いて本気で動く人も、おそらく同じくらいの割合だと思います。知ることと、動くこととの間には、大きな溝がある。
その溝を埋めるのは、他人からのアドバイスではなく、本人の中の何かが変わることだ、ということを、今日の会話を通じて改めて感じました。
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話を聞いていて、兄のマインドはまだ変わりきっていないように感じた。これは批判ではありません。自分も最初はそうだったと思う。知識は入ってくるけれど、判断の軸がまだ「普通の生活」の側にある、という感覚。本業の仕事が優先で、不動産はその合間にやるもの、という位置づけのまま動いている状態。
不動産を本格的な収益の柱にしていくには、いつかそのスイッチが入る瞬間が必要です。それは外から押せるものではなく、本人の中で何かが切り替わって初めて動く。私にできるのは、そのきっかけになるかもしれない話をすることだけだと感じました。
今日の話が何かのきっかけになれば
久しぶりに会った兄と、思った以上に深い話ができた。転職の提案、FIREへの関心、不動産投資の現状——いつものランチには出てこないような話が続いた。
こういった話が家族でできること自体、実は珍しいことだと思っています。お金や投資の話は、家族の間でも避けられることが多い。正面から話せたのは、よかった。
今日の会話が何かのきっかけになって、兄が物件を稼働させるところまで動けるようになることを願っています。買った物件が動き始めると、次の景色が見えてくる。その景色を見ると、また判断が変わってくると思うので。
また話す機会があれば、その時の状況を聞いてみようと思っています。
まとめ
久しぶりに兄と会い、退職の話、FIREの話、不動産の話をした。転職の提案はありがたかったけれど、今の自分が求めているものではないと伝えた。
兄が不動産を買っていたことは知らなかった。話を聞くと、稼働できていない状態が続いている。方針を決めることと、費用の見通しを立てることが、次の一歩になると感じた。
そして、初めて家族に不動産投資のアドバイスをしてみて、知識を伝えることと、行動を変えさせることは全く別のことだと改めて感じた。本人の中のマインドが変わらない限り、外から話を聞かせても動き出さない。それは自分も最初そうだったし、仕方のないことだと思う。
今日の話が少しでも役に立てばいい。そう思いながら、東京を後にしました。
家族や友人に不動産投資や資産形成の話をしたことはありますか?その後、相手が実際に動いたかどうか、よかったらコメントで教えてください。
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